2026年4月5日より、実に28年ぶりとなる「ぴえろ魔法少女シリーズ」の新作アニメ『魔法の姉妹ルルットリリィ』の放送・配信がスタートしました。
ぴえろ魔法少女シリーズといえば、昭和にブームを巻き起こした第1作『魔法の天使クリィミーマミ』(1983年放送)から始まっており、『ルルットリリィ』も「魔法で大人の姿に“変身”してアイドルとして活躍する」という『マミ』が生んだ王道の流れを継承しています。
そして『ルルットリリィ』の放送を記念して、2026年1月23日から伝説のOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』が期間限定で全国上映されました。
全52話で鮮やかに完結した『クリィミーマミ』のテレビシリーズですが、実はその放送終了後、ファンの熱烈な声援に応えて合計4本のOVAがリリースされています。
そこにはテレビアニメ派が知らない「その後のマミ」や「彼女たちの真実」が凝縮。そんな『クリィミーマミ』の珠玉のOVA作品を振り返ってみたいと思います。
※本記事は、OVAならびにテレビシリーズの核心部分に触れる内容を含みます。
■世界初の試み!? テレビシリーズの続編OVA『永遠のワンスモア』
1984年6月29日に迎えたテレビアニメの最終回の熱気も冷めやらぬ、同年10月28日に発売されたのがOVAの第1作『永遠のワンスモア』です。テレビシリーズの続編をOVAで描くのは今では定番の手法ですが、実はこの『永遠のワンスモア』こそが、テレビアニメの続きをOVAで描いた、世界初の作品でした。
テレビシリーズのラスト、惜しまれつつもファイナル・ステージを最後に引退したマミ。主人公・森沢優が魔法の力を失ったことで、変身後の姿であるマミの存在は永遠に失われた……誰もがそう信じていました。ところが、本OVAでは、そのマミが「芸能界に復帰する」という衝撃の展開が描かれます。
物語前半は、テレビシリーズの名場面を振り返り、伝説の「ファイナル・ステージ」までを凝縮したダイジェスト。そして物語後半では、ロサンゼルスから帰国したパルテノンプロの立花慎悟社長が「プロジェクトM」という極秘計画を進めます。
そして彼が連れてきた謎の少女・早川愛と、芸能界に流れ出す「マミのカムバック」という噂……。当人であるはずの優もワケが分からない状況にとまどう中、マミの復活コンサート当日を迎えるのです。
人気絶頂の中、わずか1年で姿を消した1人のアイドルスターが世間に与えた影響力の大きさと「復活」への期待が、おなじみのドタバタ劇を交えながらも、シリアスに描き出されます。
また、謎の少女・愛を演じた声優の松井菜桜子さんは、テレビアニメの第13話「鏡のむこうのマミ」で、鏡の中に現れたもう1人のマミ(ドッペルゲンガー)を担当していました。かつてマミの「影」を演じたキャストが、再び「マミの虚構」を象徴するような役で登場するという配役の妙には、思わずニヤリとさせられます。
そして本作のラストシーンが特に印象的でした。ポジとネガが近くにきていたことに気づいた優が、彼らが飛び去った空に向かって「おーい、優は元気だよー!」と叫ぶシーンに、胸が熱くなったファンは多いことでしょう。


