■「風ちゃんと気持ちが重なって」
ーー収録をしながら難しさと対峙し、そこを乗り越えた・役にハマった、と思った瞬間はどんなときでしたか?
橘 第1話のラストで「明日から楽しくなりそう!」と言うシーンがあるんです。風ちゃんが魔法を初めて使って満足して言うセリフなんですが、『魔法の姉妹ルルットリリィ』の台本を持ってアフレコをしている自分と風ちゃんが重なって、「本当に始まったんだな!」と思い、もっともっといろんなことを見たり、いろんな自分に出会えるんだろうなとすごくわくわくしたんです。風ちゃんと気持ちが重なって、より気持ちが乗るようになりました。
小鹿 私は正直「これで完璧だ!」みたいにはなっていないんですが、でもそれでいいような気がしているんです。流ちゃんを演じる中で、まだ不安だったり「これでいいのかな?」という戸惑いを抱えながらやっていることこそ、キャラクターに合っている気がするんですよね。だからいまは、このままでいきたいなと思っています。
ーー迷いこそエッセンスになっているんですね。
小鹿 自信を持っちゃうと変わる可能性もあるんじゃないのかな、と思うんです。
ーー魔法少女ということで魔法についてもお聞きしたいのですが、変身することで声も変えるのでしょうか。
橘 事前の説明会で、「リリィちゃんになったからといって、声や考えることを変えなくていい」とうかがっていたんです。それでもやっぱり外見が変わり、周りからの見られ方も変わると、自信のつき方が変わると思うんですよね。私自身も普段変わるなあと思うので、風ちゃんなりに「大人の女性になったんだ」ということを自覚したお芝居を、心がけました。
声色が大人になる、というわけではなく、「この見た目なら、こういうことも言えちゃう」という自信というか、ちょっと背伸びしちゃう感じを意識しました。


