■さすがのビスケも驚いたナチュラルな聖人ぶり
ゴレイヌは、大富豪バッテラ主催のハンター専用ゲーム「グリードアイランド」のプレイヤー選考会に参加していたプロハンターの1人。野性味あふれるいかつい顔に似合わず、冷静で理性的であり、まじめで義理堅い性格をしている。
ゴレイヌの誠実さと人格者ぶりは、一ッ星(シングル)の称号を持つプロハンター・ツェズゲラとのやりとりからも見てとれる。ツェズゲラは20年以上もの間、信頼できる3人の仲間と仕事をこなしてきたプロ中のプロだ。
その彼が、知り合って間もないゴレイヌを信用し、仲間と長い期間をかけて集めた「グリードアイランド」攻略に必要な指定カード96種すべてを預けるという大博打に出たのだ。慎重なツェズゲラがこれほど大胆な決断を選んだのは、ゴレイヌに対する強い信頼がなせる業だろう。
なお、最終的にバッテラからの契約キャンセルを受けて、ツェズゲラは違約金として350億ジェニーを受け取ることになった。このときゴレイヌも報酬として40億ジェニーを受け取ることで手を打っている。
この話を聞いたビスケが「ちょっと それ少し よこしないさいよ!!」と息まく中、ゴレイヌは「分けるに決まってんだろ?」と、さも当然のように4等分を提案。しかも、「この成果はオレ1人の力じゃない」という謙虚さを見せ、これにはビスケも感動の涙を流していた。
そんなゴレイヌは多くの読者から愛される存在であり、一部のファンからは敬意をもって「ゴレイヌさん」と呼ばれているほどである。
■動物を愛し、好かれるビーストハンター
キメラアント討伐隊の1人であるナックル=バインは、こわもてリーゼントに学ランという風貌で、直情的かつ粗暴な態度をとる不良のようなキャラクターだ。
そんな彼は「ビーストハンター」でありながら、たとえ人を襲う魔獣であろうと、はぐれ者を切るようなやり方を好まず「真剣にぶつかりあえば分かり合える」という思考の持ち主である。
大の動物好きのナックルは、飼い主に見捨てられたペットにエサをやったり、フンの始末をしたりする、まごうことなき聖人。キメラアントを駆除するためにNGL自治国に潜入したときも、睡眠時間を削って置き去りにされたペットたちの世話を行うほどだ。
しかもエサを食べようとしなかったり、鎖を外しても家の前から動こうとしなかったりしたペットは見捨てるしかなかったと、涙ながらに語った本当にいい奴である。
キメラアントが生息するNGLに向かうメンバーを決める決闘では、ライバルであるゴンを気に入って肩入れ。「真っ向勝負でナックルさんを倒す実力が欲しいんだ」というゴンに対して、「いつでも来いや」「何度でも相手になってやる」と真正面から向き合っていた。
そして決闘の最中にもかかわらず、ゴンの必殺技「ジャジャン拳」の弱点まで丁寧にレクチャーするお人好しぶり。普通に戦っていれば経験の少ないゴンを秒殺できたかもしれないが、どうすればより強くなれるか導こうとするナックルの気遣いに、さすがのゴンも「優しすぎるよ…!」と感激していた。
『HUNTER×HUNTER』はどれほどの主要キャラであっても、あっさり命を落とすこともある殺伐とした世界観だ。そんな過酷な環境の中で、損得抜きで行動できる「いい人たち」は作品にとって一服の清涼剤であり、読者の心を癒してくれる貴重な存在といえるだろう。
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