■野球が好きだから走り続けた! 引退後は監督として
「W杯編」でまるで主人公のような活躍を見せたギブソンは、その後も物語の節目で吾郎やJr.を導く先達としての役割を担っている。
吾郎がイップスに苦しむ場面では、狭心症の影響で引退と思われた状態から、突如カムバックを宣言。悩める吾郎やJr.に対し、あえて突き放す冷徹な言動を繰り返し、彼らに野球への情熱を取り戻させようとした。
42歳になってもなお、野球が好きだという気持ちを胸に走り続けるギブソンに感銘を受けた吾郎がイップスを克服する復活登板には胸が熱くなるばかりだ。
最終章となる「ワールドシリーズ編」では現役を引退し、レイダースの新監督としてチームをワールドシリーズの舞台に導くなど、敏腕ぶりを発揮している。
40歳を超えても現役にこだわり、引退してからも野球にかかわり続けるギブソン。物語における彼の出番は「ワールドシリーズ編」で終わるが、きっと読者の見えないところで彼は野球とともに走り続けていることだろう。
以上が『MAJOR』で描かれたギブソンの劇的な野球人生だ。彼がいなければ吾郎がメジャーリーグを志すこともなく、本作のタイトルが『MAJOR』になることもなかったかもしれない。
吾郎を夢のメジャーへと導く偉大な目標であり、そして最大のライバルとして、作品に不可欠な存在だったといえるだろう。
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