■寧々vs茶々のフラグが立ってしまいました
わたし的、最後に振り返りたいのがこのシーン。
子どもを授かることができない寧々は、藤吉郎に「遊びではなく、本当に良き女子が現れたら、そのときは致し方ありませぬ。わたしには、子はできぬやもしれません」と伝える。もちろん、寧々のことを心から愛している(なら、浮気をするな! という話ではあるが)藤吉郎は、「ええのじゃ。わしは、そなたがおればええのじゃ」と優しくほほ笑んでくれた。
不妊に関する悩みは、現代にも通ずるものがある。どちらが悪いわけではないのに、寧々のように「わたしが、悪い」と卑下してしまう女性も多いだろう。そんなとき、藤吉郎のように「あなたがいてくれたら、それでいいんだよ」と声をかけてくれる旦那さんばかりだったらいいのになぁ……と思った。
時を同じくして、織田信長(小栗旬)の妹・お市(宮﨑あおい)に娘が誕生。その子の名前は……そう、のちに“日本三大悪女”と呼ばれる茶々だ。藤吉郎の側室として、後継ぎである秀頼をこの世に生み落とすものの、豊臣家を滅ぼした張本人だと言われている。
第12回で、生まれたての茶々を愛おしそうに抱く藤吉郎の笑顔に、「これが、のちに豊臣家を創った者と、終わらせた者の出会いでございました」という不穏すぎるナレーションが重なる。それも、安藤サクラがあまりにも淡々と言うものだから、じわじわきてしまった。
正妻・寧々と、側室・茶々の対立構造は、これまでの大河ドラマでも幾度となく描かれてきた。さまざまな説があるため、真相は神のみぞ知る……というところではあるが、寧々の立場になって考えてみると、茶々の存在を容易に受け入れることはできないだろう。
『豊臣兄弟!』では、どのような関係性になっていくのか。今後の展開が楽しみだ。
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