『葬送のフリーレン』や『メダリスト』といった“続編もの”に加えて、『死亡遊戯で飯を食う。』をはじめとした新作アニメも好評だった2026年冬アニメ。超豊作といわれた冬アニメが終わり、4月から春アニメが順次スタートしている。
春アニメも話題の続編ものの人気タイトルが多く、前シリーズを上回る盛り上がりへの期待も高まっている。そこで今回は、これまでに60話以上が放送され、物語や人間関係が成熟しつつも、新シーズンで新たな展開を迎えそうな注目の3作品を紹介。
前シリーズまでに描かれたストーリーを振り返るとともに、今期の見どころをチェックしていこう。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■異世界転生モノの王道『転生したらスライムだった件 第4期』
小説投稿サイト『小説家になろう』で連載されていた伏瀬氏によるWEB小説を原作とする『転生したらスライムだった件 第4期』。同作は通り魔に刺し殺されたサラリーマンの三上悟がスライムに転生し、リムル=テンペストとして魔物も人間も楽しく過ごせる国を造り上げていく異世界ファンタジーだ。
リムルは自身のスキルを駆使しながら、ゴブリンや牙狼族、大鬼族(オーガ)たちを仲間にしていき、武装国家ドワルゴンや魔導王朝サリオンなどとの間に国交を樹立。
その後リムルは魔王に進化すると、戦いを仕掛けて来た傀儡国ジスターヴの国主クレイマンを倒して“八星魔王”のひとりとなった。第3期では、魔物の存在を認めない神聖法皇国ルベリオスを拠点とする宗教組織である西方聖教会との争いを中心に展開され、組織の陰謀の発覚、もともと日本に住んでいた異世界人・ヒナタとの和解、そして自身が作り上げたジュラ・テンペスト連邦国の開国祭の様子が描かれた。
すでに放送が開始された第4期では、リムルの目的は引き続き、人類と魔物が共存共栄の関係を築く「人魔共栄圏」の確立を目指して国を発展させること。最大の見どころは、シルトロッゾ王国のマリアベル・ロッゾとの対立構造だろう。
長い年月をかけて西側諸国の完全支配を進めてきたロッゾ家からすれば、主人公リムルの作ったジュラ・テンペスト連邦国はこのうえなく邪魔な存在だ。リムルの排除、もしくは無力化を目論むマリアベル・ロッゾに、リムルがどのような戦いを見せてくれるのか興味深い。
異世界転生で無双するだけでなく、国造りという壮大なテーマや経済圏をめぐっての策略や陰謀を楽しめるのも『転スラ』の魅力。開国祭でほのぼのとした雰囲気が続いた前期の終盤とは違い、第4期では情勢が激しく動きそうな予感が渦巻いている。
■文明をゼロから創造する「科学×クラフト」アニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』
次に紹介するのは2017年から5年間にわたって『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載されていた『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎氏 作画:Boichi氏)。舞台は地球上の全人類が一斉に石化してから、約3700年が経過した世界。石化から復活した本作の主人公・石神千空が、石器時代まで戻った文明を科学の力で発展させ、石化の謎の解明と全人類の復活を目指すSFサバイバル冒険譚である。
2019年に放送された第1期を皮切りに、第3期まで放送されている本作。最終章となる第4期は、分割3クールで2025年から放送されており、この春スタートする3クール目で物語はついにフィナーレを迎える。
千空は科学の力で「全人類もれなく助ける」をモットーに、敵対勢力との戦いや融合を繰り返して科学王国チームを拡大。ついに大型の船を建造して海に出ると、舞台はアメリカ大陸へと広がっていった。
しかし、そこに待ち受けていたのは「科学は世界を独裁するための兵器だ」という信念を持つ、元NASA所属の科学者Dr.ゼノ・ヒューストン・ウイングフィールド。ふたつの勢力による一連の戦いは、石化装置で再び全人類を石化するというかたちで科学王国チームが勝利した。
しかし、科学王国チームの一員である少女・スイカだけが石化から戻り、約7年間も孤独に戦い続ける姿に涙をこらえきれなかった視聴者も多いはずだ。
今クールでは、約3700年前に全人類を石化させた犯人とされるホワイマンがいる月に向かい、第1話では利害の一致から仲間となったDr.ゼノと協力してロケットづくりが始動した。すべての謎が解き明かされるシリーズ最大のクライマックスから目が離せない。


