■圧政で民衆を苦しめたワノ国の復讐鬼「黒炭オロチ」
長きに渡る圧政により、ワノ国に影を落とした将軍「黒炭オロチ」もまた、作中屈指の嫌われキャラの1人だ。今回は数ある非道の中でも、特筆すべきものを紹介していこう。
まず、ワノ国各地に配備した武器工場で、国民を超低賃金で働かせ、労働を拒否した者は家族ごと処刑した。錦えもんら光月おでんの家臣が抵抗の姿勢を見せると、おでんの息子であるモモの助の暗殺を企て、おでんの妻トキにまで重傷を負わせたのである。
これにより憤慨したおでんから急襲されるも、国民を人質にとったオロチは、毎週定刻に黒炭家へ謝罪の裸踊りをすれば、5年後に完成する船でワノ国を出ていくというウソの約束を取りつける。こうしてオロチは、もとより守るつもりのない約束により、おでんに対する国民の信用を失墜させたのである。
そして5年後、おでんとの約束を正式に反故にすると、おでんの慕っていたワノ国の裏の顔「花のヒョウ五郎」を捕らえ、抵抗した妻と子分16名を殺害。
極めつけはカイドウ軍が捕らえたおでんと、その家臣を釜茹での刑に処したシーンだ。常人なら一瞬で死に至るほど煮えたぎった釜の中で、1時間耐え抜いたら解放すると約束。おでんが1時間耐えると、突如として銃殺刑に変更した。
またも約束を破り、ワノ国の希望だったおでんの命を国民の目の前で奪ったのである。
その他にもオロチの悪行はとどまることを知らず、人造悪魔の実“SMILE”の食べ残しを「おこぼれ町」に流して、町民から笑顔以外の表情を奪ったり、かつての大名であったトの康(霜月康家)を銃殺刑に処したりと、彼の暴虐行為は挙げればキリがない。
そもそもオロチがワノ国でこうした非道の限りを尽くしたのは、過去の出来事がきっかけで黒炭家が迫害されたことに対する復讐であった。
だからといって自身が受けた理不尽以上の仕打ちを無関係な民に押しつけ、多くの貴重な命を奪い、20年以上も実質的にワノ国を支配し続けた外道っぷりに情状酌量の余地はなく、成敗されるべき嫌われキャラとなったのである。


