長い物語の中で1000人を超えるキャラクターが登場する尾田栄一郎氏の人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)。多彩なキャラにはそれぞれ異なった魅力があり、読者同士で推しキャラについて語り合えるのも作品を楽しむ上での醍醐味の1つといえるだろう。
その反面、劇中で許しがたい凶行に及んだことで絶望的な展開を生み出し、多くの読者に嫌われてしまったキャラもいる。今回は、そうした『ONE PIECE』に登場する嫌われキャラたちが、いかにして嫌われるに至ったのか……その理由について振り返ってみたい。
※本記事には作品の核心部分の内容を含みます。
■満場一致の嫌われキャラ筆頭格「チャルロス聖」
「ONE PIECEの嫌いなキャラといえば?」という問いに対して、多くの読者の頭に思い浮かびそうな筆頭キャラが、天竜人の「チャルロス聖」ではないだろうか。
彼は第499話「シャボンディパーク」にて、鎖でつながれた人間の背中にふんぞり返りながら町中を闊歩するという衝撃的な初登場を果たした。
聖地マリージョアに住む天竜人たちは、800年前に世界政府を創設した20人の王たちの末裔であり、作中で最も気高く誇り高い一族とされている。それゆえに傲慢かつ身勝手な性格をしている者が多く、チャルロス聖も初登場時から大暴れしている。
たとえば、大出血を起こした急患を搬送中の医師たちが自身の目の前を横切った際、「一刻も早く楽になれ!!」と担架ごと患者を蹴り飛ばした。その後、好みの女性看護師を見つけると、いきなり「妻にしてやるえ」と言い出し、駆けつけた看護師の婚約者を銃撃した。
登場直後から、人とは思えない所業を見せつけたチャルロス聖だが、極めつけは「人間オークション」で起こした騒動だ。
ルフィたちと行動をともにしていた人魚のケイミーが何者かにさらわれ、人間オークションに出品されると、チャルロス聖は5億ベリーという他の追随を許さない高額で彼女を落札した。
そこへやってきたルフィがケイミーを救おうと走るのを、タコの魚人であるハチが制止。すると、いまだ魚人族に対する差別意識が強いシャボンディ諸島で正体をさらしたハチに会場は騒然とする。
するとチャルロス聖は、そんなハチを容赦なく銃撃。魚人族をしとめたことで浮かれるチャルロス聖は「タ~ダ~タ~ダ~タコがタダ~!!」と謎の舞を踊り、狩りの成功を喜んでいた。
その直後、ルフィがチャルロス聖に鉄拳制裁を加えていなければ、今も多くの読者の溜飲は下がらないままだったかもしれない。
ちなみにチャルロス聖は、その後もしらほし姫をペットにしようとするなど、懲りずに非道な振る舞いを見せており、読者から嫌われ続けている。


