来年はどうなる?『SLAM DUNK』結果全国2位…盤石すぎた海南大附属の「絶対的な強さのワケ」…ライバル校を恐れさせる真の恐ろしさとはの画像
DVD『SLAM DUNK』第10巻(東映)(C)井上雄彦・アイティープランニング・東映アニメーション

 バスケットボール漫画の金字塔『SLAM DUNK』(井上雄彦氏)において、主人公・桜木花道を擁する湘北高校の前に立ちはだかった最大の壁、それが「神奈川の王者」海南大附属高校だ。

 作中では神奈川県予選を17年連続で制し、インターハイでは準優勝という快挙を成し遂げた。だが、最強チームの象徴であった「帝王」牧紳一が引退する来年度、チームは弱体化してしまうのだろうか。

 そこであらためて、彼らがなぜ「最強」であり続けたのか、その理由を分析し、来年度の展望を考察したい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■「常勝」を裏付ける圧倒的な実績と個人タイトル

 海南の強さは、単なるイメージではなく、積み上げられた圧倒的な実績が証明している。物語の始まる前年度までに神奈川県予選16連覇を成し遂げており、作中でその記録を「17年連続」へと更新した。

 さらに、前年度のインターハイでは、最強・山王工業高校に30点差で敗れたものの、全国ベスト4という成績を記録。そして作中のインターハイでは、その山王を破った湘北でさえ到達できなかった「全国準優勝」という高みにまで登り詰めたのだ。

 個々の選手の実績も凄まじい。主将・牧紳一は神奈川県予選MVPに輝き、2年生の神宗一郎は1試合平均30.3得点という驚異的な数字を記録し、湘北のスーパールーキー流川楓を抑えて県内得点王タイトルを獲得している。

 横断幕に掲げられた「常勝」の文字は、決して精神論のスローガンではなく、こうした揺るぎない実力によって支えられているのである。

■「天才はいない」努力で築かれた最強の組織の凄み

 海南を率いる高頭力監督は、湘北戦の最中、「海南に天才はいない だが海南が最強だ!!」と断言する。この言葉こそ、個人の才能に依存せず、徹底した「システム」と「努力」で勝利をつかむ組織の自負を表している。

 その象徴的な存在が、2年生エースの神だ。彼は元々はセンターだったが、線が細いことを理由に高頭監督から「センターは到底ムリだ」と宣告された過去を持つ。しかし神は、その日から毎日500本のシュート練習を自らに課し、血の滲むような努力の末、最高のシューターとしてスタメンの座を勝ち取った。

 また、3年生の宮益義範もまた、海南のチームカラーを体現する選手だ。

 身長160cm、体重42kgという、バスケット選手としては極めて小柄な体格。だが、努力を続けた彼は、神奈川No.1の牧が「海南のユニフォームをとった男だぞ」と、全幅の信頼を寄せる選手へと成長した。

 中学時代のエース級がそろう海南では、過酷な練習に耐えかねて1年後には2割以下しか残らないという。その中で宮益がユニフォームを勝ち取った事実は、才能や体格以上に「努力」を評価する、海南の徹底した実力主義を何よりも物語っているといえるだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3