■大ヒットシリーズ『ロックマン』の1作目は10万円超え!

 さて、『ヒットラーの復活』はマイナーゆえに価格が上昇しているようなところがありますが、メジャーなタイトルでも高額化しているものはあります。たとえば、横スクロールアクションの名作『ロックマン』(1987年)とそのシリーズ。

 とくに、1作目が高いんですよ。当店では箱と取扱説明書付きのものを11万円(税込)で販売しています。2作目は3万9800円(税込)、3作目は1万1000円(税込)……と、続編も全体的に価格が上がっているんですが、1作目だけケタが違うんですよね。言わずと知れたヒット作で、数が少ないわけではないのですが……。

 『1』だけが高額化しているハッキリとした理由はわかりませんが、これまで買い取ってきた1作目は、箱の状態がとにかく厳しいものが多いんです。だから、当時遊んでいたプレイヤーの多くが小さな子どもだったからかなとか、中古で買ってまた売ってを何度も繰り返しているのかなとか、想像しています。もしかすると箱自体があまり現存していないのかもしれません。なので、箱付きのものが入荷すると、こういう値付けになりますね。

 実は、私が遊んだのは4作目からなのですが、テクノスジャパンに勤めていたとき、ゲーム雑誌の人気投票で、『ロックマン』シリーズと『くにおくん』シリーズが1位を争っていたので、意識していたタイトルです。今思えば、ボスを倒してその武器を自分のものにしていくところとか、攻略順序に戦略性を持たせているところとか、とても秀逸ですよね。もっと積極的に遊んで刺激を受けるべきでした(笑)。

 その後、1作目を遊んでみましたが、なかなか先に進めませんでした。『ロックマン』は難しいソフトとして有名で、歯ごたえが好意的に受け取られているようですが、私個人的には、もう少し調整されててもいいのかなぁなんて思いましたね。

 まぁ、世間で「難しい」と言われている“くにおくんホッケー”こと『いけいけ!熱血ホッケー部「すべってころんで大乱闘」』を作っておいて、なに言ってんだって話かもしれませんけど(笑)。

 

※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。

【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。

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