ドラマ『リブート』トンデモ設定を感動に昇華した「鈴木亮平&戸田恵梨香」の凄み 相関図は「驚きのシンクロ率」の画像
ドラマ『リブート』 (C)TBS

 気が付けば、“なんでもアリ”になっていた日曜劇場『リブート』(TBS系)。

 放送開始当初は、筆者も真剣に考察をしていた。知人に、「夏海(山口紗弥加)が一香(戸田恵梨香)にリブートしてるとかないよね?」と言われて、「いやいや、夏海の遺体はDNA鑑定されてるんだから、亡くなっているのは確定だよ」なんて返してしまっていた。

 それなのに、まさかDNA鑑定まで操作できてしまうなんて! 「もう、なんでもアリやん!!!!」と全力でツッコミを入れたくなる。

 そもそも、整形をして別人の顔になる──、ここまではまあ分かるけれど、声まで変えることなんてできるのか? 声帯の整形(?)をしたからといって、できるものなの? それに、知識を詰め込んだからといって、別人になりすまして働くのなんて、絶対に無理じゃないの? しかも、一般人が警視庁の捜査一課に順応するなんて、特に無理。というか、鈴木亮平がリブートしているだけでも「無理やろ」だったのに、戸田恵梨香までリブートしているなんて。

 そんな風に、あらすじだけを聞けば、多くの人が「なんじゃ、そのトンチキドラマ」と思うはずだ。最終回、放送10分前からテレビの前で全力待機していた筆者でも、そう思う。「どんなドラマなの?」と聞いて、「松ケン(松山ケンイチ)が鈴木亮平になって、戸田恵梨香だと思っていた人物まで、実は山口紗弥加だった、って話」と言われたら、「は?」と返す。

 しかし、ドラマをしっかり見た人ならば、分かるはず。

 『リブート』は、そんな“絶対無理”を、絶対に無理にしなかった。なんなら、感動さえしてしまったのだ。さすがに、鈴木亮平に加えて戸田恵梨香までリブートしていることが明らかになったときには、「フッ、なんでもアリな世界だぜ……」とちょっと笑ってしまったけれど、それ以降はうるうるしながら、鈴木亮平(中身は松山ケンイチ)と戸田恵梨香(中身は山口紗弥加)の夫婦愛を見守っている自分がいた。

 役者陣の熱演が、『リブート』をトンチキのトの字もない、むしろ真逆のハートフル・ファミリードラマに昇華したのだ。

※本記事は作品の内容を含みます

■松ケンと鈴木亮平、驚きのシンクロ率

 そもそも、松山ケンイチと鈴木亮平の顔は、まったく違う。犬にたとえると(なんで?)、松山ケンイチは柴犬のような日本犬で、鈴木亮平はゴールデン・レトリーバーのような洋犬。お寿司のネタにたとえるなら(これまた、なんで?)、松山ケンイチはあっさりしている万人ウケする真鯛で、鈴木亮平は大人な魅力が漂うウニだ。

 そんなふたりが、リブートなんてできるはずがない。できるはずがないのに、最終回で警視庁捜査一課に在籍する刑事・儀堂歩を演じるのをやめて、洋菓子店に戻ったときの鈴木亮平は、やっぱり松山ケンイチに見えた。松ケンは、笑ったときにちょっぴりエクボのようなものができるのだが、(松山ケンイチを演じる)鈴木亮平も、まったく同じ笑い方をしていたのだ。

 ドラマ未視聴の方は、まず公式サイトの相関図の写真を見てみてほしい。洋菓子店の制服を着ている鈴木亮平と松山ケンイチの口角の上げ方、完全一致です。ドラマ本編では、こういった鈴木亮平の役者魂を感じる瞬間が幾度となく訪れる。

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