■シリアスな本編では分からない小ネタの数々

 さて、そのしのぶと双璧をなす、今代の柱で2人しかいないもう一人の女性が恋柱・甘露寺蜜璃。いつも笑顔を絶やさない天真爛漫な性格に、華やかな容姿、露出度の高い隊服が印象的な彼女だが、好きであの服を着ているわけではないようだ。

 コミックスの余白ページに描かれた8コマ漫画では、鬼殺隊服縫製係の「前田まさお(あだ名・ゲスメガネ)」という隊員がこの露出の激しい隊服を仕立てたようで、甘露寺は仕方なしにその隊服に身を包んでいるようだ。

 漫画の続きでは、しのぶも当初はその隊服を渡されたが、前田の目の前で油をかけて燃やしたとのこと。漫画のおまけページでは「隊服は基本的に暑さ寒さ、中級程度の鬼の爪や牙などは防げますが十二鬼月の攻撃を防げるものは実用化されていません」と明かされているが、どうやらあの隊服は炎にも弱いらしい。それにしても、大正時代の技術で暑さ寒さや鬼の攻撃がある程度防げる性能は、かなりハイテクだと思われるので、いくらゲスであっても前田の腕はたしからしい。

 そして最後に、性格も良く、目にも止まらぬ速さで成長する実力もあり、一見すると短所がないように見える主人公の炭治郎の意外な一面も紹介したい。実は、彼は我妻善逸とともにとんでもなく絵が下手なのだ。

 『週刊少年ジャンプ』2017年21・22合併号に掲載された6コマ漫画は、鯉のぼりを知らない伊之助にどういうものか教えるために炭治郎が鯉のぼりを描くというものだった。彼の渾身のイラストには、手が生えて人間の鼻を持つニョロニョロした鯉のぼりらしきものが2匹描かれていた。これを見た善逸からは「気持ち悪ーっ」「人面魚かよ」と酷評されている。

 続いて善逸が鯉のぼりを描いたところ、とんでもないホラータッチに加え、墨が血痕のように散らされた不気味なイラストが完成し、炭治郎から「妖怪だ…」と評されるというオチ。この漫画はコミックス8巻に収録されている。いかにすごそうに見えても、完璧な人間などいないと実感させられる意外な一面だった。

 本編では決して見られない彼らの人間らしい一面を知ると、本編で描かれる激しい戦いにもより一層感情移入させられる。彼らの素顔を知った上で、始まったばかりの再放送を見てみるのも楽しいはずだ。

 

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