2026年4月5日より、フジテレビ系でテレビアニメ『鬼滅の刃』シリーズの全編再放送が始まった。
「竈門炭治郎 立志編」から始まり、映画化の後にアニメ化された「無限列車編」、「遊郭編」、「刀鍛冶の里編」、「柱稽古編」と物語が続き2025年7月18日に公開された3部作予定の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の「無限城編」に至る本作。アニメ化をきっかけに社会現象になるほどの人気を集め、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は日本の興行収入の記録を塗り替えた。
本作は、鬼に家族を殺された少年・竈門炭治郎が、唯一生き残ったものの鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すべく、鬼殺隊へ入隊し鬼と戦う姿を描く壮大な物語。基本的にシリアスな展開が多く、炭治郎の修行や任務が中心となっているため、登場人物……特に炭治郎と同じ組織に属する鬼殺隊士たちのプライベートは意外と分からないことが多い。
しかし原作コミックスの余白部分に描かれたおまけページ「大正コソコソ噂話」や、それを映像化したアニメのおまけパート、公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』などでは、彼らの素顔について記される箇所がいくつもあった。
■優しいおじいちゃんだった鱗滝さん
たとえば、物語の序盤で炭治郎に厳しい修行をつけた、師匠の鱗滝左近次の過去について。鬼殺隊の隊員の育成を担う育手である彼は、かつては鬼殺隊士で水柱だった。いつも鱗滝がつけている天狗のお面からは白い頭髪が覗いており、結構な年を重ねていることは分かるものの、本編でその素顔は見た目とともに謎のままだった。
いついかなる時も鱗滝さんがお面を外さない理由は、漫画やアニメの「大正コソコソ噂話」によると、顔立ちが優しすぎて鬼に馬鹿にされたからだとか。漫画では最後まで顔が分からなかった彼だが、2021年12月から開催された吾峠呼世晴氏の原画展において素顔が公開されており、大きな垂れ目で優しそうな雰囲気のおじいさんとして描かれていた。
天狗のお面のイメージのせいで怖い人だと思われがちだが、思い返せば鱗滝はいつも炭治郎や禰󠄀豆子を気遣っていた。本当の顔を知った上で本編を見返してみると、彼の行動から受ける印象はまた異なってくるかもしれない。
さて、鬼殺隊の中でも有数の実力者として知られる柱たちの素顔についても紹介したい。彼らはいつも手強い鬼と戦っているイメージがあるが、意外な人間らしさを感じる面もある。
まず「那谷蜘蛛山編」から登場した蟲柱の胡蝶しのぶ。彼女は、犬や猫などの体に毛の生えた動物が苦手なようで、そのためか蝶屋敷では金魚を飼っていることが明かされている。吾峠氏によると、しのぶ本人は認めていないが天然な一面があるようで、その金魚には元気で丸々と大きく育ってほしいという思いから「フグ」という名前をつけているようだ。
こうした独特のネーミングセンスが発揮された場面は他にもあり、『鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐』で明かされた情報では、名前のなかった栗花落カナヲの名前の候補としてしのぶが挙げたのは「スズメ(鳥)」「ハコベ(植物)」「カマス(魚)」「たなご(魚)」「とびこ(魚卵)」と、およそ女の子の名前には似つかわしくない名ばかりだったという。
ミステリアスで完璧そうに見える彼女のギャップを知ると、少々親しみやすさを感じる。


