■有希子とベルモットの変装の師匠は初代怪盗キッド?
黒ずくめの組織のベルモットと新一の母親である工藤有希子は、親友同士だ。ベルモットの表の顔は、シャロン・ヴィンヤードという超有名ハリウッド女優。一方の有希子は、圧倒的な人気の中で電撃引退をした伝説的な女優だ。この2人には、「変装が得意」という大きな共通点がある。
彼女たちが仲良くなったきっかけは、有希子が女スパイの役作りのため、ある日本の有名なマジシャンから変装術の指導を受けたこと。ちょうどその時、同じような事情でシャロンもやって来ており、そこで交流を深めたのである。
このマジシャンの名前は明言されていないが、初代怪盗キッド・黒羽盗一と思われる。というのも、有希子は盗一と交友関係があり、「私の出会った七人の騎士の1人」とまで呼んでいるからだ。
それに怪盗キッドといえば、変装の達人。それは初代も2代目も変わらないようだ。もっとも、シャロンは老若男女問わずどんな人にも化けてしまう「変装の達人」になったが、有希子は「それほどでもない」と自己評価している。新一いわく「変装っていうより仮装」らしいが、組織との争いでは有希子の変装術が大きな武器になる場面もある。
いまや、その変装術は有希子から赤井秀一にも受け継がれており、彼は「沖矢昴」の姿であれば1人で変装できるまでに上達している。盗一の変装術は、快斗、シャロン(ベルモット)、有希子、赤井と多くの重要人物に受け継がれているのだ。
それぞれのキャラクターの意外なつながりや秘密を知ると、世界観がさらに広がっていく。そんな楽しみ方ができるのも、『名探偵コナン』のおもしろいところだ。
キッドと新一の関係性を劇場版作品の中で、蘭と小五郎の強さをファンとの交流の中で明かすなど、作者や制作陣の遊び心も作品の魅力の1つ。いまだに明かされていない謎も多いため、これからも新たな驚きを提供してくれそうだ。


