■プロの助っ人をするレベルの意外な趣味も!?

 アニメでは、ヤムチャの意外な趣味の部分が描かれている。『ドラゴンボールZ』の第10話「泣くな悟飯! はじめての闘い」では、アルバイトでプロ野球の助っ人をするシーンがあった。

 ヤムチャの趣味は野球という設定は、彼の主役回として知られるアニメ『ドラゴンボール超』の第70話「シャンパからの挑戦状! 今度は野球で勝負だ!!」でも生かされている。

 親睦をはかるという理由で第6宇宙の破壊神シャンパから野球対決の申し出があり、ヤムチャはキャプテンとして第7宇宙チームを率いることになる。クリリンから、天津飯たちがいないことを指摘されると、ヤムチャは「天津飯と餃子は置いてきた! この戦いにはついてこれないだろうからな!」と得意げに答えるセルフパロディのシーンも印象的だ。

 ここが見せ場といわんばかりに、ヤムチャは「狼牙風風投球拳」という投球技を披露。狼牙風風拳と繰気弾を組み合わせた投球法で、宇宙規模の猛者から三振を奪う離れ業を見せた。

 さらにバッターボックスに立ってからは、本来の“やられ役”としても本領を発揮。人数合わせでシャンパのチームに入ったベジータからデッドボールを食らって出塁すると、二塁でのクロスプレイではベジータの肘討ちとシャンパの膝蹴りにより吹っ飛ばされる。さらに外野フライでタッチアップしたとき、送球をブチ当てられてノックアウト……。

 これに怒ったビルスとシャンパの戦いが始まり、破壊禁止というルールに抵触してゲームセットかと思いきや、その隙を突いて最後の力をふり絞ったヤムチャがホームスチールに成功。サヨナラ勝ちの立役者となった。

 ただし、ホームベース上で倒れこんだヤムチャの姿が栽培マンの自爆で死亡したときにそっくりだったため、ピッコロから「苦い思い出だ」とツッコまれてしまう。公式からもネタにされ、野球では活躍しながらもしっかり“やられ役”までこなすところが、実にヤムチャらしい。


 ふがいないやられ役という印象が強いかもしれないが、初登場時は悟空のライバルであり、才能あふれるイケメン格闘家として輝いていたヤムチャ。だが物語が進むにつれて意外な面を見せつつ、やられキャラとして定着していったからこそ、次々登場する新キャラの波にも埋もれず、ファンから愛される存在になれたともいえるだろう。

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