『ガンダム』作品に存在した珍兵装「冷たい武器」を知っているか ガンダムサンドレオンの「絶対零度の剣」にイフリート・ナハトの「忍者刀」も…!?の画像
コールド・ブレードとコールド・クナイを構えるイフリート・ナハト ガンプラ「HGUC 1/144 イフリート・ナハト」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 『ガンダム』シリーズの醍醐味のひとつが、モビルスーツ同士による激しい戦闘シーンではないだろうか。特に双方が近接武器を用い、つばぜり合いするような展開は見どころといえる。

 そんな『ガンダム』シリーズを代表する近接武器といえば、やはり「ビーム・サーベル」がおなじみだろう。メガ粒子で作り出した刀身が生み出す熱エネルギー(運動エネルギー)によって攻撃対象を溶解し、斬り裂く描写も見られた。

 ほかにもザクの「ヒート・ホーク」、グフの「ヒート・サーベル」なども刃部分を赤熱化させて溶断する武器として知られている。

 そんな高熱を利用する近接武器の種類は豊富だが、数は少ないながらも「コールド(冷たい)」の名を持つ近接武器も存在することをご存知だろうか。

 今回はそんな珍しい「コールド武器」に焦点を当てて、その武装について取り上げてみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■まるで忍者!? 隠密特化仕様の機体が持つコールド系武器

 アクションゲーム『機動戦士ガンダム戦記』(バンダイナムコゲームス)などに登場した「イフリート・ナハト」は、グフとドムの中間に位置する「イフリート」がベースになった機体。

 高いステルス性能を有し、夜間戦闘を得意にするモビルスーツ(MS)で、名前の「ナハト」はドイツ語で“夜”を意味する。

 そんな夜間の隠密行動に特化した機体のため、熱探知にも配慮されている。排熱口やスラスターには開閉機構が設けられ、赤熱して夜間は目立ってしまうヒート系の武器ではなく、いわゆるコールド系の名を持つ武器を装備していた。

 背中に背負った日本刀のような実体剣「コールド・ブレード(ナハト・ブレード)」と、投てき可能な実体武器「コールド・クナイ」を所持し、そのイメージから忍者を思わせる機体である。

 ただし、これらの武器は高熱を発しない単なる実体武器に過ぎないのか、あるいは刀身を超低温冷却するような独自のシステムを備えているのかは明言されていない。

 一年戦争時のズゴックの「アイアン・ネイル」は高熱を発さずにジムの装甲を貫いていたが、イフリート・ナハトのコールドブレードもそれと同じような原理の実体剣なのかもしれない。なおコミカライズ版『ガンダム戦記』でイフリート・ナハトは、コールド・ブレードやコールド・クナイでジムの装甲をたやすく斬り裂いていた。

■「妖刀システム」との相性抜群のコールド武器

 宇宙世紀0084年を舞台にした曽野由大氏のコミック『機動戦士ガンダム カタナ』(KADOKAWA)には「フルアーマー・ストライカー・カスタム」というMSが登場。同機は「フカサク」と呼ばれるコールド・サーベルを装備していた。

 フルアーマー・ストライカー・カスタムは、格闘戦に特化したジムのカスタム機「ジム・ストライカー」に“妖刀システム”と呼ばれる特殊なシステムを搭載した「ストライカー・カスタム」がベースで、それにフルアーマー・アレックスのパーツを転用して改修された機体だ。

 劇中では別名「KATANA」と呼ばれ、左肩には桜吹雪の入れ墨のようなカラーリングが施されていた。

 特徴的な実体剣「フカサク」は、特殊ジャミング搭載機が用いたとされるコールド・サーベルの一種とされ、先述のイフリート・ナハトの武器に近いものと思われる。さらに妖刀システム発動時に発生する“超振動”と組み合わせることで、理論上切れないものはない刃と化すという。

 実際、劇中では「ペズン・ドワッジ」の装甲をやすやすと斬り裂いただけでなく、超振動によって刺し貫いた部分からボディが崩壊していくという衝撃的な描写もあった。

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