初代『ドラゴンクエスト』から『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』までの3作品は「ロトシリーズ」と呼ばれ、続く4作目から6作目の『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』『ドラゴンクエストVI 幻の大地』は「天空シリーズ」と括られている。
天空シリーズの時系列的にもっとも時代が古いのは『ドラクエ6』で、続いて『ドラクエ4』『ドラクエ5』の順に新しくなる。
これらは天空城をはじめ、同じ世界を共有する物語であり、世界各所にはそれぞれの作品の「つながり」をほのめかすものもあって、ファンに考察の余地を与えてくれた。
そこで今回は、ゲーム内に見られた天空シリーズ同士の接点を示していそうな場面を取り上げ、どのような可能性が考えられるのかを掘り下げていきたい。
※本記事には、各作品の核心部分の内容も含みます。
■『ドラクエ4』主人公の子孫が「天空の花嫁?」
『ドラクエ5』のサブタイトルになっている「天空の花嫁」。これはもちろん『5』の主人公と結婚することができるビアンカ、フローラ、デボラを指していると考えられる。
そして「天空シリーズの作品に登場した花嫁」という意味というだけでなく、結婚後に彼女たちこそが伝説の勇者の子孫だったことが判明するのはご存知の通りだ。さらにリメイク版では、実際にとある妖精との会話から「天空人の子孫」であることも明言されている。
つまり、伝説の勇者となった『ドラクエ4』の主人公と、『ドラクエ5』の花嫁候補となる3人のあいだには、血のつながりがあると考えられる。
また『ドラクエ5』の中では、ビアンカとフローラ&デボラ姉妹の関係は言及されていないが、彼女たちの親が実の親ではないことを加味すると、ここにも血のつながりだけではない何らかの深い関係があるのかもしれない。
もしも『ドラクエ4』の主人公が男で、その結婚相手が幼なじみのシンシアだったとしたら……。その2人の血を引く者が『ドラクエ5』の世界を救ったと思うと、なんとも感慨深い。
■予知能力がヒント!? テルパドールの女王「アイシス」の先祖は誰だ?
『ドラクエ5』の登場キャラの中には、もう1人『ドラクエ4』の主人公パーティのメンバーの子孫であることが濃厚な人物がいる。それが砂漠地帯の国テルパドールを治める女王のアイシスだ。
ゲーム内には「ずっと大昔のことだけどね」「私らテルパドールの祖先は勇者さまのお供をしたんだよ」というセリフがあり、建国した祖先というのが『ドラクエ4』の主人公パーティのメンバーというのは間違いなさそうだ。そこで気になるのは、誰がテルパドールを建国する祖先となったのか……という部分。
ここで注目したいのが、人の心を読んだり未来を予知したりできるアイシスの特別な能力。この能力からピンとくるのが、『4』のパーティメンバーだったミネアである。
ミネアは占いが得意でエンドールでも評判になっていた。この占いの力が高まり、世代を重ねて予知能力にまで発展した可能性は捨てきれない。また安直かもしれないが、アイシスとミネアには、褐色の肌という共通点もある。
さらに、テルパドールは実力ナンバーワンの踊り子・クラリスの故郷であることも意味深だ。ミネアが建てた国なら、踊り子だった姉のマーニャがそばにいた可能性も十分考えられ、もしかするとクラリスはマーニャの血を引いている……なんてこともありうるかもしれない。
また、ミネア以外の候補として考えられそうなのはアリーナだ。彼女は『ドラクエ4』の中で、父王と同じく予知夢を見たという描写があり、アイシスの不思議な能力に通じるものがある。
しかし、アリーナはサントハイムの王女だったので、わざわざ他の国を建国するだろうか……という疑問が残る。それを考えると、アイシス女王の祖先は、やはりミネアを有力候補に挙げたい。


