春は新生活の季節。新しい学校や環境に胸を膨らませる一方で、不安を感じている人も少なくないだろう。そんなときは現実から少し離れ、少女漫画の世界にどっぷりと浸かってみてはいかがだろうか。
少女漫画には「こんな学校に通ってみたかった!」と思わせてくれる、魅力的な学校が数多く登場する。例えば、イケメン揃いだったり、毎日がイベントだらけだったりと、現実にはあり得ない夢のような学校も存在するのだ。
今回は、往年の名作から最近の話題作まで、多くの読者が一度は夢見たであろう理想の学校を舞台にした4作品を紹介する。
※本記事には各作品の内容を含みます
■とにかくイケメンの宝庫!『花ざかりの君たちへ』
まずは、イケメンだらけの学校生活の代名詞とも言える、中条比紗也さんの代表作『花ざかりの君たちへ』である。本作は、1996年から2004年にかけて『花とゆめ』(白泉社)で連載され、日本のみならず台湾や韓国でもドラマ化されるなど、社会現象を巻き起こした大ヒットラブコメディだ。
主人公・芦屋瑞稀は、アメリカで育った帰国子女。彼女は、憧れの走高跳選手・佐野泉に再起してもらうため、なんと性別を偽って全寮制の男子校「桜咲学園」に転入。しかし肝心の佐野は過去のトラウマから競技を辞めており、瑞稀は彼を立ち直らせるために奮闘する——という物語だ。
読んでみると、この桜咲学園の“顔面偏差値の高さ”と、“男子校ならではのわちゃわちゃ感”に圧倒される。瑞稀は女子であることがバレないかと緊張感はありつつも、佐野やサッカー少年の中津秀一、そして難波南寮長といった個性豊かなイケメンたちと過ごす寮生活は賑やかで活気に満ちている。
現実世界では女子が男子校に潜入するなどまず無理なのだが、「こんなイケメンたちに囲まれて明るい青春を謳歌したい!」という少女たちの願望を満たしてくれる、まさに行きたい学校の筆頭と言えるだろう。
■スポ根と胸キュンの両方が味わえる『春待つ僕ら』
次に紹介するのは、あなしんさんによる『春待つ僕ら』だ。2014年から2019年まで『デザート』(講談社)にて連載され、2018年には土屋太鳳さん主演で実写映画化もされた人気作である。
物語の主人公・春野美月は、過去のある出来事から人付き合いが苦手で、高校入学を機に“脱ぼっち”を目指すもうまくいかずにいた。そんな彼女がバイト先のカフェで出会ったのは、同じ高校のバスケ部に所属する「イケメン四天王」(浅倉永久、若宮恭介、多田竜二、宮本瑠衣)であった。
ひょんなことから彼らと親しくなる中、そこにアメリカから帰国した幼なじみの天才バスケ選手・神山亜哉も現れ、美月を巡る恋とバスケの熱いバトルが展開される。
ヒロインが魅力的な男子たちに囲まれる夢のようなストーリーに加え、彼らが本気で部活動に打ち込む“スポ根”の熱さも同時に味わえる本作。バスケに対するひたむきな姿勢や仲間との絆に、読者は胸を熱くするだろう。特に、恋愛禁止という部則を乗り越え、永久が美月に真っ直ぐに向き合う姿にはグッときてしまう。
このように、スポーツに打ち込むイケメン男子たちを間近で応援できる学校生活に憧れる人は多いのではないだろうか。恋愛・友情・部活動といった青春のすべてが詰まった、活気溢れる理想の学校である。


