浅利陽介に竹中直人、津川雅彦に小栗旬も…大河ドラマの常識を覆した! 時を超えて「同じ役を2度演じた名優」たちの画像
大河ドラマ『秀吉』(『NHKオンデマンド』ページより)(C)NHK

 1年を通して私たちを楽しませてくれるNHKの大河ドラマ。作品のキャスティングが決まると、豊臣秀吉役や織田信長役など、誰がどの歴史上の人物を演じるかが大きな話題となる。

 ただ、これまで放送された大河ドラマを振り返ると、過去に演じた役を別の作品で同じ俳優が演じる、いわゆる「再登板」はあまり見られない。しかし、なかには例外的に同じ役を複数回演じた俳優も存在するのだ。そこには視聴者の強い支持と、制作側の“この人以外にいない”という絶対的な信頼があったと考えられる。

 そこで今回は、大河ドラマでは珍しい、時を超えて同じ歴史上の人物を演じた名優たちを紹介したい。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■演技も役柄もまさに名バイプレイヤー・小早川秀秋を2度演じた浅利陽介さん

 戦国史上有名な裏切り者として知られるのが、関ヶ原の戦いにおいて西軍から東軍に寝返った小早川秀秋である。そんな秀秋を2度に渡って演じたのが、浅利陽介さんだ。彼は『軍師官兵衛』(2014年)で秀秋を演じたわずか2年後、『真田丸』(2016年)で再び同役を演じ、関ヶ原の戦場に立っている。

 通常、これほど短いスパンで同じ役を演じることは異例だろう。優柔不断な裏切り者といったイメージが強い秀秋だが、物語を大きく展開させる重要人物でもある。そんな複雑な役どころを任されたのは、数々のドラマで名バイプレイヤーとして知られる浅利さんの実力があってこそだろう。

 視聴者にとっても浅利さんの秀秋は楽しみであり、2度目の配役が決まった際にはインターネット上でも「彼しかいない」といった声が多くあがっていた。浅利さん自身も2度に渡る秀秋役を光栄に感じているようで、仮に今後3度目のオファーがあれば「もちろんやりますよ!」と語っていた。

■豊臣秀吉といえばこの人…18年の時を経て秀吉を再度演じた竹中直人さん

 「豊臣秀吉といえばこの人」という不動の地位を築いたのが、竹中直人さんだ。

 1996年の大河ドラマ『秀吉』で、竹中さんは明るくエネルギッシュな秀吉を熱演し、最高視聴率37.4%という驚異的な数字を記録。それから18年の時を経て、2014年の『軍師官兵衛』で再び秀吉役を演じた。

 2度目の秀吉役について、竹中さんは“足がボロボロなので走るのは心配だが、若いころに戻れるのはうれしい”と語っている。

 『秀吉』にて竹中さんが頻繁に口にした「心配ご無用!」のセリフは、1996年の流行語にも選ばれた。この象徴的なセリフは『軍師官兵衛』でも口にしており、当時を懐かしく感じた視聴者も多かっただろう。

 竹中さんは1度目の『秀吉』では若さと勢いで天下を駆け上がる姿を、2度目の『軍師官兵衛』では老いと猜疑心に蝕まれていく独裁者の姿を見事に演じ分けた。

 竹中さんが演じた秀吉は俳優として積み重ねてきた歳月を見事表現しており、「秀吉といえば竹中直人」という凄みを改めて世に知らしめる結果となった。

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