■まさに「清楚」…『マリア様がみてる』波瑠

 『マリア様がみてる』は、1998年から2012年にかけて刊行された、今野緒雪さんによるライトノベルシリーズだ。

 舞台は、上級生が下級生を指導する「姉妹(スール)」制度が根付く、カトリック系名門女子校・私立リリアン女学園。主人公・福沢祐巳の学園生活は、全校生徒の憧れである小笠原祥子から突然「妹」に指名されたことをきっかけに、大きく変化していく。祐巳と祥子の絆を中心に、少女たちの友情や成長、そして葛藤が繊細に描かれる。

 2010年公開の実写映画版で祥子役を演じた波瑠さんは、静かな品格を感じさせるセーラー服姿を披露している。

 クラシカルなデザインの制服に過度な装飾はなく、だからこそ身につけた本人の美しさが際立つ。それは何も見た目だけの話ではなく、凛とした立ち姿や洗練された所作、視線の配り方といった細かな部分にあらわれる。それらすべてが、祥子の「お姉様」としての気品を際立たせていた。

 背筋を伸ばしてたたずむ姿や、感情を抑えた表情の一つひとつが、リリアン女学園という特別な舞台設定に説得力を持たせている。制服の持つ空気感や世界観をも自分のものとしてまとっている、そんな印象を与えるセーラー服姿だった。

 

 セーラー服は日常的に見かける身近な服であり、ドラマや映画で目にする機会も多い。透明感や快活さ、高貴さなど、キャラクターや演じる人物によって異なる魅力が引き出されるのも魅力のひとつだ。

 今回紹介した以外にも、さまざまな女優がセーラー服姿を披露し、見る者を魅了してきた。その眩しさは多くのファンの記憶の中で、静かに輝き続けている。

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