板垣恵介氏による『刃牙』シリーズは、累計発行部数が1億部を超える人気格闘漫画だ。アニメ化もされており、2026年2月26日からはNetflixにて最新作『刃牙道』の配信が始まるなど、話題に事欠かない。
『刃牙』シリーズは白熱したバトルや衝撃の決着シーンだけではなく、それ以外の日常的な描写にもインパクトがあるのが特徴だ。戦いから少し離れた場面でキャラクターの“素顔”が垣間見える言動に、思わずクスリとさせられることも多い。
そこで今回は、『刃牙道』以前のアニメシリーズの中で描かれた、“バトル以外のハチャメチャシーン”を紹介していく。
※本記事には作品の内容を含みます。
■刃牙の潜在能力が恐ろしい…人生初の体力測定
常に戦いを繰り返しているため忘れがちだが、本シリーズの主人公・範馬刃牙は現役の高校生である。作中で刃牙の高校生活が描かれたことは何度かあるが、そんな中で、特に驚かされたのが体育の授業で行われた体力測定のシーンだ。
計測種目は100メートル走、ソフトボール投げ、走り幅跳び、懸垂、1500メートル走。ちなみに刃牙が体力測定を受けるのは、この時が初めてだった。
100メートル走ではスタート時の踏み込みが強すぎて地面に大きな穴を開け、走り幅跳びでは助走なしで砂場を飛び越えるなど、常識外れの行動によって軒並み記録なしとなる。懸垂に至っては“速すぎて”気づいてもらえなかった上、やり直しの時に力を入れすぎて鉄棒を破壊してしまった。
このままでは不合格待ったなしというところで、刃牙がまさかの提案をする。1500メートル走の世界記録を破ることを条件に、全種目を満点にしてほしいと……。無理だと思った教師が承諾すると、刃牙は本気で競技に臨む。すると、400メートル走、800メートル走の世界記録を次々と上回るペースで加速を続けた。
だが、1000メートルを超えたところで刃牙は突如失速し、結局ビリでゴールする。これは彼が日常的に行っている、あえて自分に負荷をかけるイメージトレーニングが原因だった。整地ローラーを引っ張っているところを想像してしまい、スピードを保てなくなってしまったのだ。
どの競技でも規格外の能力を発揮しているにもかかわらず、そのスゴさを誰にも気づかれないどころか、まじめにやれと怒られるのは少々かわいそうだった。この残念な結果に、「オレって体力ないのかな」と落ち込んでしまうのも、思い込みが激しい刃牙らしい。
■デザートは大量の砂糖水!?
『刃牙』シリーズに出てくる食事シーンは、豪快な食べっぷりも相まって非常においしそうに描かれることでも有名だ。中でも、中国大擂台賽編における刃牙の“復活”の助けとなった食事のシーンは、見ているだけで食欲を刺激した。
戦いの中で受けた毒により衰弱した体を元に戻すため、刃牙は中国拳法の達人・烈海王の用意した中華料理を次々と口に運んでいく。肉・魚・野菜がふんだんに用いられた栄養満点の豪華メニューの数々。毒に蝕まれ、体もやせ細っていた刃牙は、おいしそうにすべてを平らげる。ここまではごく普通の流れだろう。
しかし、デザートとして用意されたのは、まさかのバケツ1杯の水だった。烈はそこに果糖を加え、砂糖水を作ると刃牙に飲むよう勧める。この豪快すぎるデザートにはさすがの刃牙もとまどいを隠せない……。しかも、烈が素手で水をかき混ぜたため、思わず刃牙も「汚ェよ」とツッコミを入れる場面もあった。
この砂糖水には肉体回復の効果があるそうで、その総重量は驚異の14キロ。もちろん、常人であれば到底飲める量ではない。それでも刃牙は烈を信頼し、あっさりと受け入れて全部飲み干してしまう。するとたちまち刃牙の体から蒸気が立ち上り、みるみる元の筋肉質な肉体に戻っていった。
バケツ1杯の砂糖水のすさまじい効果に驚いたが、その量を一気飲みした刃牙の胃袋のほうも恐ろしい……。


