普段は何してる? 頭のリボンの役目は?兄より高性能な理由も…『ドラえもん』実は謎多きキャラクター・ドラミの画像
ドラミちゃん登場50周年記念で発売された『ドラミちゃん』(てんとう虫コミックス)

 1969年に連載が開始され、国民的な作品として長年愛され続けている藤子・F・不二雄さんの代表作『ドラえもん』。おっちょこちょいな小学生・野比のび太を助けながら日常をドタバタと駆け抜けるドラえもんの姿は、多くの人が知るところであろう。

 そんな本作において、ドラえもんがピンチの時や不在の時に登場し、優秀な働きを見せるのが妹のドラミである。しっかり者で可愛らしい彼女だが、大人になって改めて作品を振り返ると「普段はどこで何をしているのか?」「なぜ兄より高性能なのか?」と疑問に思うことはないだろうか。

 そこで今回は、意外と知られていないドラミの生態や裏設定について、振り返っていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■意外な一面…頭が良いしっかり者だけど機械の取り扱いは苦手⁉

 ドラえもんの妹・ドラミは、見た目の愛くるしさとは裏腹に、非常に“しっかり者”の性格である。

 ドラミはドラえもんが不在の際にのび太の世話を任されることがあるが、兄のようにすぐ道具をだして甘やかすようなことはしない。まずはのび太自身の実力で物事を解決させようとするスタンスであり、“くそまじめすぎる”とのび太がつぶやくシーンもある。

 確かにドラミは優秀で、基本的には真面目だ。例えば「とう明人間目ぐすり」のエピソードでは、人間の目玉の水晶体とガラス体をテーマに、人が透明になれる科学的なメカニズムを解説している。

 さらに、ドラミが持つパワーは1万馬力もあり、ドラえもんの129.3馬力をはるかに凌駕し、兄を簡単にねじ伏せることもできるとてもハイスペックなロボットなのだ。

 そんな完璧でしっかり者のドラミだが、意外にも彼女はひみつ道具の扱いで失敗することも少なくない。初登場エピソード「ハイキングに出かけよう」では、ドラミが出すひみつ道具が原因でさまざまなトラブルが起こり、ドラえもんから「ドラミは機械に弱いんだな」と突っ込まれている。

 また「地底の国探検」でもドラミの出した「地底探検車」が故障し、のび太は危うく生命の危機に瀕する事態も起きた。

 こうした普段の優等生ぶりと、時折見せるうっかりした一面とのギャップも、ドラミが愛される理由の一つなのかもしれない。

■ドラえもんとは別居中…ピンチに駆けつけられる秘密は「テレビ」にあり

 ドラえもんはのび太の部屋の押し入れを寝床にして生活しているが、では、ドラミは普段どこに住んでいるのだろうか。

 実はドラミは、ドラえもんが元いた世界である22世紀の未来(2125年)で、のび太の玄孫(やしゃご)であるセワシの家で暮らしている。

 作中では、のび太が未来を訪れた際に美味しいケーキを出してもてなしたり、出木杉が未来見物に来た際には案内役を務めたりと、未来の世界で優雅に暮らしている様子が描かれている。ドラえもんが20世紀という慣れない環境で奮闘しているのに対し、妹は実家でセワシのお世話をしながら快適に生活しているというわけだ。

 ところで、ドラミはのび太やドラえもんがピンチに陥ると、絶妙なタイミングで駆けつけてくれることが多い。未来にいるはずの彼女が、なぜ彼らの危機を瞬時に察知できるのだろうか。その秘密は「テレビ」にある。

 実はドラミはセワシと一緒に、現代にいるドラえもんたちの様子を未来のテレビモニターを通じて見守っていることがあるのだ。これを通してドラえもんとのび太がケンカばかりしていることや、ドラえもんがロボットの定期健診をサボりがちなことまで把握している。

 遠く離れていても、兄やのび太を思う気持ちは人一倍強いのだ。

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