地味だけどレトロゲーム界では超有名…スーパーファミコン「女の子向けゲーム」の隠れた野心作 【ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」】の画像
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』大竹剛店長(写真/ふたまん+編集部)

 数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?

■5000円が5万5000円に!? スーファミの有名レアソフト

ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第34回


 『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回は、「レアなスーパーファミコンソフト」としてとても有名な、『ごきんじょ冒険隊』(パイオニアLDC/1996年)のお話をしましょう。当店では現在、箱・取扱説明書の揃った完品で5万5000円(税込)で販売しています。

 あまり売れなかったためか数が少なく、高額化しているレトロゲームのひとつです。当時、テレビゲームはまだまだ「男の子の遊び」という印象が強かった頃。このゲームは、パッケージに幼稚園児のかわいいイラスト、裏には「子育てシミュレーション+RPG」との説明があって、まさに「女の子向け」という感じです。

 女子のゲームユーザーは少なく、男子の心には刺さらなかった……ということなのでしょうか。このタイトルを遊んだ人には、ゲーム内容は評価されているようですからね。加えて、このゲームが出た1996年はというと、プレイステーションが出て2年後。スーファミの後期に差し掛かった時期というのも出荷本数に影響しているかもしれません。

 実は私、1998年頃でしょうか、当時住んでいた新潟の中古ゲーム店で、このタイトルを5000円くらいで買っているんですよ。妻と一緒にお店に行ったら「これ欲しい」とねだられまして……(笑)。その時は5000円で「高いなー」と思いながら買いました。

 でも、引っ越ししたときに、手放しちゃったんですよね。2000年頃だったかな。自分のゲームだったら手放さなかったんですけど(笑)、妻も遊んでないし、これはもういらないかなって……。その頃は、まさかこんなに価値が上がるとは思ってもいませんでした。中古価格が上昇していることに気付いたのは2010年頃です。

■男子の心には刺さらなかった!?幼稚園児が主人公の『ごきんじょ冒険隊』

 たしか、ゲームと同じ『ごきんじょ冒険隊』というタイトルのマンガがあって、妻はそれが好きだったんです。私もマンガを見たことがありますが、ゲームのパッケージに描かれているのと同じキャラクターが出てくるんですよ。このネコは“ゆず”って名前だったかな。

 妻は喜んでこのゲームで遊んでましたけど、私は遊んでいませんし、見た記憶もありません。私が仕事へ行ってる間にプレイしていたんでしょうね。いま、パッケージ裏を見て、どんなゲームか初めて知りました(笑)。

 幼稚園で「おゆうぎ」とか「おひるね」などの中から何をさせるかを選んで、その選択や成果によって、各種パラメータが上がっていくタイプの育成シミュレーションみたいですね。育てたキャラの能力によって、発生するイベントが変わってくるようです。

 「パイオニアLDC」のゲームというのも珍しいポイントかもしれません。レーザーディスクなどでおなじみのメーカーですね。スーパーファミコン向けには、これともう1本、『バウンティ・ソード』というリアルタイムシミュレーションを発売していますが、こちらは特に稀少というわけではないようで、価格も数千円台です。

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