主人公とメインヒロインが紆余曲折ありながらも順当に結ばれる展開は、多くのアニメや漫画作品に見られる王道ストーリーといえる。それだけに、主人公が予想外の相手と結ばれる展開は強く印象に残るものだ。
正統派カップルが誕生する裏で、意外なキャラクター同士がくっついて視聴者や読者を驚かせるパターンもある。そこで今回は、多くのアニメ好きをビックリさせた「意外すぎるカップル」について振り返ってみたい。
※本記事には、各作品の核心部分の内容を含みます。
■誰もが驚いた衝撃の「年の差婚」(ふしぎの海のナディア)
1990年から放送されたアニメ『ふしぎの海のナディア』は、庵野秀明氏が総監督を務めた冒険活劇。主人公のナディアは、不思議な力を秘めた古代アトランティス文明から伝わる宝石「ブルーウォーター」を持っていたため狙われることになる。
そんな彼女と旅をともにするのが、自作の飛行機で空を飛ぶ夢を持つ少年ジャン・ロック・ラルティーグと、両親を亡くして1人生き残った4歳の少女マリー・エン・カールスバーグだ。
ナディアは世界征服を目指す秘密組織ネオ・アトランティスに狙われるようになり、当初は宝石を巡って敵対していたグランディス一味と行動をともにするようになる。
そのグランディス一味の1人で、人間離れした怪力の持ち主である優男サンソンが、マリーと仲良くなったのが第13話「走れ!マリー」の回だ。
無人島でネオ・アトランティスの兵から逃げるマリーを助けたのがサンソンで、この一件以降マリーは彼を慕うようになり、サンソンもまた幼いマリーのことを気にかけるようになる。
このときマリーは4歳で、27歳のサンソンとは本当の親子のような微笑ましい間柄に見えた。だが、最終回「星を継ぐ者…」のエピローグにて衝撃の事実が明らかになる。
12年の時が過ぎ、16歳に成長したマリーが登場。彼女の口から主要キャラたちの「その後」が語られる。そして、サンソンについて「今では私、マリー・エン・レーヴェンブロイの旦那様になっているのです」と語り、二人の結婚写真まで公開。そのうえマリーは現在妊娠中で、ママになることも明かしたのだ。
年の差23歳のカップルが誕生したことは、『ナディア』の最終回において、もっとも驚いたサプライズといえるかもしれない。
■メリビットとおやっさんの「美女と野獣婚」(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
2016年から放送された『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は、主人公の三日月・オーガスやオルガ・イツカらが、火星の搾取構造に立ち向かう物語。
『ガンダム』シリーズならではのアツいMS戦だけでなく、三日月を巡る三角関係なども見どころの1つ。だが、その裏で誰もが予想しなかった意外すぎる恋路もあった。
それは鉄華団のMS整備を仕切る“おやっさん”こと、ナディ・雪之丞・カッサパと、鉄華団に財務アドバイザー兼監視役として派遣されたメリビット・ステープルトンの恋愛だ。
最年長者のおやっさんは面倒見がよく、鉄華団のメンバーから慕われているガテン系。ただし体臭のいキツさに定評があり、仲間から敬遠される場面もあった。
一方のメリビットは三日月たち鉄華団の少年からすれば大人の女性ではあるが、まだまだ若く、スーツのよく似合う美しいキャリアウーマン。
当初メリビットは雪之丞の不潔な面や衛生面への意識のなさを容赦なく指摘しており、まるでエチケットのなっていない父親を嫌がる娘のような関係性にも見えた。
しかし第34話「ヴィダール立つ」では雪之丞がメリビットの頭を撫で、少し照れながらもうれしそうに受け入れる彼女の表情から、二人の関係が進展していることが判明する。
そして最終回「彼等の居場所」では、赤ちゃんを背負う雪之丞とメリビットが一緒にいるシーンが描かれ、彼女のお腹には第2子がいることも明かされた。
『鉄血のオルフェンズ』にはさまざまなかたちのカップルが登場するが、おやっさんとメリビットという、まさに「美女と野獣」ともいえる組み合わせには多くの視聴者が衝撃を受けたことだろう。


