■マフティーとして再び戦いの舞台へ……

 『逆襲のシャア』で描かれた悲劇を経て精神を病んだハサウェイは、その治療を兼ねて、植物観察官として地球に降りる。その際に反地球連邦組織「マフティー」を結成したクワック・サルヴァーという老人と出会ったことで、彼の思想に傾倒。マフティーに参加することになる。

 そして『閃光のハサウェイ』の劇場版1作目では、ハサウェイはすでにマフティーのリーダーとなっており、敵対する地球連邦軍の指揮官「ケネス・スレッグ」やエースである「レーン・エイム」、そして不思議な雰囲気と能力を持つ美女「ギギ・アンダルシア」との出会いが描かれた。

 劇中におけるマフティーの目的は、オーストラリアの都市アデレードの中央会議で可決されようとしていた「地球帰還に関する特例法案」を廃案に追い込むために、議会を攻撃すること。この頃の地球連邦政府は、「マンハンター」と呼ばれる組織を使って地球不法滞在者の取り締まりを強化しており、この法案はその取り締まりを加速させる可能性があった。

 そのために秘密裏にアナハイム・エレクトロニクス社に開発依頼していた「Ξ(クスィー)ガンダム」をハサウェイが受領。迎撃に出撃したレーンが乗る姉妹機「ペーネロペー」を撃退したところで映画1作目は幕を閉じる。


 ここまでが現在公開中の映画『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』に至るまでのハサウェイの主な足取りである。彼の動向を断片的にしか覚えていなかった人も、一連の流れを把握しておけば、なぜ彼がマフティーに参加するに至ったのか、なんとなく理解できるのではないだろうか。

 しかし、連邦政府がいかに腐敗しようとも、ハサウェイがおこなっているのはテロ行為に違いない。かつて自身が犯した罪に苦しみ、そのうえで罪を重ねるハサウェイは、一体どのような運命をたどるのだろうか。

 圧倒的な映像美とど迫力の描写で紡がれる『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の物語は、ぜひ劇場で見ることをおすすめしたい。

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