■生身で宇宙空間を遊泳!? 塾生の命を救うため単身宇宙から脱出

 これまでの活躍だけでも十分に超人の域に達している江田島だが、とうとう人間離れした離れ業を見せつけることとなる。

 仇敵・藤堂兵衛の策略によって拉致された江田島は、宇宙空間を漂う宇宙船に幽閉されてしまう。(ツッコミどころ満載の荒唐無稽な展開ではあるが、これは『男塾』なので仕方ない)

 その頃、地球では塾生たちが自分を救出するため、命がけで「七牙冥界闘」に挑んでいた。それを知った江田島は、なんとか地球に帰還しようと決意。そして、窓の外を通りがかったNASAのスペースシャトルに目をつける。

 「この距離ならなんとかなるだろう!!」そう決心した江田島は宇宙船の窓を素手で破壊し、宇宙空間に飛び出してしまう。ちなみに、この時の江田島の装備はフンドシ一丁のみ。

 本人はそんなことお構いなしに手足をバタバタさせて宇宙を泳ぎ、目的のスペースシャトルに到着する。まさに生身による宇宙遊泳を成し遂げた瞬間だ。江田島はシャトルまでの距離を気にしていたが、気にするべきは絶対にそこではない……。

 この後、江田島は乗組員を説得し、自らの体を船外に括りつけたまま地球に帰還するという、前代未聞の「相乗り」もやってのけている。当然、大気圏の熱を一身に受ける江田島だが、「心頭滅却すれば火もまた涼しじゃ——っ!!」のひと言で難なく突破した。若き塾生の命を守るためなら、この男に不可能という文字は存在しないのである。

 

 こうして江田島平八の活躍を振り返ってみると、「最初からこの人が戦えば全て解決するのではないか?」と思ってしまうが、彼はあくまで指導者だ。未来を担う塾生を育てる立場上、自ら矢面に立って戦うことは極力避けているのだろう。だからこそ、数少ない出番で見せる圧倒的強さがより一層輝くともいえる。

 ちなみに『魁!!男塾』には、『天より高く』『暁!!男塾ー青年よ、大死を抱けー』(共に集英社)など、さまざまなスピンオフや続編が存在し、江田島もよく登場している。中には、本編を上回るとんでもない「大暴れ」があったりするので、気になる方はぜひ読んでみてほしい。

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