読者も唖然…『魁!!男塾』江田島塾長のとんでもない「大暴れシーン」ジェット戦闘機に飛び移り、生身で宇宙遊泳も…の画像
『魁!!男塾』TVアニメシリーズDVD-BOX(ハピネットピクチャーズ) (C)宮下あきら/集英社・東映アニメーション

「わしが男塾塾長 江田島平八である!!」

 このセリフは、宮下あきら氏が描く熱血学園漫画『魁!!男塾』(集英社)に登場する名物キャラクター、江田島平八の決めゼリフである。

 全国から札付きの不良少年を集めた「男塾」には、腕力も精神力も常軌を逸した塾生が数多く在籍している。しかし、江田島はそんな彼らを遙かに凌駕する規格外な男だ。

 塾長という立場から本編で目立った活躍は限られているが、そのわずかな出番の中で見せるパワフルすぎる大暴れは、塾生はおろか多くの読者に強烈なインパクトを与え、唖然とさせてきた。

 そこで今回は、男塾の絶対的な大黒柱、江田島平八が『魁!!男塾』本編で見せた「とんでもない大暴れシーン」を振り返ってみよう。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■生まれてはじめての恐怖…あの大豪院邪鬼との決闘で一歩も動かず戦う

 まずは、大豪院邪鬼により語られた、奇想天外な決闘の顛末を見てみよう。

 邪鬼といえば、男塾三号生筆頭かつ男塾総代として男塾の頂点に君臨し続けた「男塾の帝王」だ。作中で主人公・剣桃太郎との死闘に敗れはしたものの、その実力は塾生の中でも最強クラスであることは間違いない。

 そんな邪鬼をかつて赤子同然にあしらったのが、江田島である。物語の3年前、邪鬼は男塾を完全に支配しようと目論み、江田島に決闘を挑んだ。男塾の帝王として、邪鬼は全力で拳や蹴りを仕掛けるが、江田島はそれらをすべて受けとめた上で「蚊でも刺したか——っ!!」と、不敵に笑う。まるで指導といわんばかりに江田島が繰り出す拳や蹴りの威力の前に、邪鬼はなすすべもなく防戦一方となった。

 さらに邪鬼はこの戦いの中で、驚愕の事実を知る。なんと江田島は、一歩も動くことなく自分を相手していたのだ。その絶対的な実力差に、邪鬼の目には江田島の姿がとてつもなく巨大に映り、「生まれてはじめて恐怖を感じた」と、後に振り返っている。

 かつて圧倒的な威圧感とパワーを見せつけた邪鬼が子ども扱いされる姿は、回想とはいえ衝撃的すぎた。「かつての強敵が新たな強者に圧倒される」という展開は少年漫画の王道ではあるが、あの邪鬼を完膚なきまでに圧倒した江田島の計り知れない強さは、読者に鮮烈な印象を残したのである。

■「天挑五輪大武會」では助っ人として参戦! 帰りはジェット機に乗り移る

 江田島がまともに戦う姿を見せたのは、コミックス第26巻にて、桃たち塾生の助っ人として駆けつけた時だ。

 「天挑五輪大武會」決勝戦、戦時中の戦闘機・ゼロ戦で現れた江田島は、敵の総大将である冥凰島師範・洪礼明(ホンリンメイ)と対決。

 自身の“気”を飛ばして攻撃する洪の秘伝奥義「千歩氣功拳」に苦戦するかのように見えたが、なんと江田島はこれを凌駕する勢いで同じ「千歩氣功拳」を使い始めたのだ。

 この奥義は洪が10年もの歳月をかけて習得した秘伝なのだが、江田島はかつてわずか3か月で習得していたという。その残酷なまでの才能の違いと、江田島の繰り出す完璧な「千歩氣功拳」を目の当たりにした洪は戦意を喪失し、震えながら降参した。

 これにて江田島の助っ人としての役目は終わるが、彼の規格外ぶりはこれだけでは終わらない。帰路のスケールも桁違いなのである。

 来る時に乗ってきたゼロ戦で帰途につく江田島に対し、追撃を仕掛ける大会主催者側。最新鋭のKA7ジェット戦闘機を相手に旧式のゼロ戦では勝ち目はなく、あっという間に撃墜されてしまう。

 しかし江田島は、自機が爆発する寸前に脱出。隙を突いて相手の戦闘機に乗り移り、そのままパイロットを引きずり降ろして戦闘機を奪ってしまうのだ。試合のみならず、その去り際まで豪快そのもの。「楽チンである!!」と悠々と帰還する姿は、まさに男塾塾長の真骨頂といえるだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3