■島そのものを消滅させた攻撃の正体は? ルルシア王国
第1060話で描かれた世界政府加盟国のルルシア王国の消滅は、バスターコールを遙かに凌駕する絶望的な展開だった。莫大な税金と引き換えに本来は政府に保護されるはずの加盟国が、一瞬にして地図上から消し飛ばされたのである。その事実も強烈だが、もっとすごいのはその手段だ。
直接の引き金となったのは、革命軍のサボがこの国に潜伏していたことにある。サボは聖地マリージョアに潜入し、世界政府の平等の象徴「虚の玉座」にて重大な秘密を知ってしまう。命からがらマリージョアを脱出したサボはルルシア王国に潜伏。その後、王国を離れる船の上にて、電伝虫でその真実を革命軍に伝えようとするのだが、この通信を海軍が傍受していた。
その時、ルルシア王国の空が異様な光に包まれる。五老星の1人が放った「『ルルシア王国』?」「——そんな国は…元々…ないではないか…」という言葉とともに空から無数の光線が降り注ぎ、国はおろか島そのものが巨大な穴だけを残し、跡形もなく消え去った。
オハラを滅ぼしたバスターコールですら島自体は残ったのに、ルルシア王国は島の存在すら“なかったこと”にされたのである。
ルルシア王国を滅ぼした攻撃の正体は現時点ではまだ明かされていないが、古代兵器級の武力であることは想像に難くない。この出来事から分かることは、世界政府は島を消滅させるほどの圧倒的な武力を有しているということだ。今後、世界政府と戦う展開がきたとして、あの光線に勝てるのだろうか。
都合の悪い真実を守るためなら、国や島、何万人の命ですら容赦なく消し去る世界政府。その蛮行に苦しめられてきた市民は数知れない。
だが、世界政府の隠蔽工作は少しずつ破綻してきている。第110巻では、Dr.ベガパンクの遺したメッセージにより、「この世界は海に沈む」という極秘事項まで世界中に暴露された。
物語は最終章に突入し、世界政府がこれまで隠してきた「空白の100年」や「巨大な王国」の謎が、すべて明らかになる日も近いだろう。陰謀がすべて崩壊し、消された国の無念が晴らされる日がくるのかもしれない。


