■まさかの発想「コロニーおろし」とは何だ…!?

 『ゴースト』の続編である『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』の舞台は、荒廃して宇宙戦国時代となった宇宙世紀0169年。ザンスカール戦争後も長く続いた戦乱によって、さまざまな技術が衰退し、旧式のパーツを組み合わせる「ミキシングビルド」によって修復された機体が戦場の主役となっている。

 同作の主人公「アッシュ・キング」は、武装輸送集団「無敵運送」のリーダーで、ミキシングビルドのMS「アンカー」に搭乗。この混沌とした時代を生き抜くため、戦いに身を投じていく。

 その物語の中で、とくにガンダムファンの度肝を抜いたのが、ストーリー後半でアッシュが計画した「コロニーおろし(降ろし)」と呼ばれる作戦である。

 「コロニー落とし」といえばご存知の通り、巨大なスペースコロニーを質量兵器として地球や月の表面にぶつけるという恐ろしい攻撃だ。しかし、アッシュの考えた「コロニー降ろし」とは、攻撃を宣言されたスペースコロニーの住民を救うべく、コロニーごと移動させ、そのまま地球に降下させるという壮大な救出計画であった。

 「DUST計画」と命名されたこの計画は、これまでのコロニー落としのようにコロニーを縦向きに落とすのではなく、空気抵抗による減速を狙って横向きにして大気圏突入を行うのがポイント。さらに複数のミノフスキー・ドライブ搭載機でコロニーを支えることで、なるべく安全に住民ごと地球に降ろそうとする。

 コロニーを破壊しようとする異形のMS「バロック改・改」が襲撃するも、アッシュが刺し違えるかたちでそれを阻止。無事に「コロニー降ろし」は成功した。


 今回は外伝コミックの中でもとくに長編の『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズの衝撃シーンを振り返ってみた。長谷川氏ならではの破天荒な展開や描写に魅了されたファンも多く、宇宙世紀のアニメ作品のキャラクターたちが登場する点も興味深い。

 それに『F91』や『Vガンダム』から続く宇宙世紀が舞台となっているので、そのあたりの背景が気になる人にもぜひ一読してほしい作品だ。

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