「みんな成功者…!?」『魁!!男塾』主要キャラたちに訪れた意外な“その後” 剣桃太郎は総理大臣、松尾鯛雄はホテル王、そして…の画像
アニメ『魁!!男塾』巻之壱[DVD](ハピネット) (C)宮下あきら / 集英社・東映アニメーション

 全国の不良少年を集め、過激なスパルタ教育を施す「男塾」。そこに籍を置く塾生たちの根性や友情を描いた宮下あきら氏による漫画『魁!!男塾』は、1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載され、今なお多くのファンに愛され続けている。

 この物語の主要キャラクターたちが、卒業後に驚くべき成功を収めた姿を描いた作品があることはご存知だろうか。それが、1995年から2002年まで『週刊プレイボーイ』(集英社)で連載された漫画『天より高く』である。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

■各分野で活躍する「成功者」たち

 本作は、魔界の大魔王の息子である主人公・天(ソラ)が人間界で「大和撫子」を探すという、お色気コメディ要素の強い異色作だが、『魁!!男塾』の登場人物も姿を見せる。作中では、かつての塾生たちが社会の各分野で「成功者」として再登場し、読者を驚愕させた。

 塾長・江田島平八が語った「男塾の卒業生たちはあらゆる分野でこれからの日本のかじをとっていく」という言葉が、文字通り現実のものとなっているのである。

 まず、一号生筆頭で主人公だった剣桃太郎は、なんと日本の内閣総理大臣にまで登り詰めている。トレードマークの鉢巻こそ外しているものの、その圧倒的なカリスマ性と実力は健在だ。作中では、主人公のソラを見込んで任務を託したり、政敵の謀略によって政治生命の危機に瀕しながらも見事に切り抜けたりと、一国のリーダーとして激動の日々を送る。まさに日本初の「武闘派首相」として、国の舵取りを担う存在となったのだ。

 桃太郎を支えた一号生の仲間たちも、実業界でとんでもない地位を築いている。

 ムードメーカーで大食漢だった虎丸龍次は、金融会社「虎丸ファイナンス」の会長となり、巨万の富を築き上げた。会長室に女性秘書を侍らせ、学生時代以上に強まった野心を見せつける彼は、「二・三百億ならいつでも用意できる」と豪語するほどの成功者へと変貌を遂げている。

 サザエさんのような髪型が特徴的だった松尾鯛雄は、世界を股にかけるホテル王となった。塾生たちの同窓会パーティーも彼が経営する超豪華ホテルで開催されており、かつての貧乏学生時代からは想像もつかないセレブへと成長した。

 「男塾一のインテリ」を自称しながら九九すら怪しかった田沢慎一郎は、意外な才能を開花させたのか、ゼネコン業界のトップに君臨。日本の建設界を牛耳り、国家規模のプロジェクトを動かしているのだから驚きである。

 物語初期に権力者の威を借る小悪党だった極小路秀麻呂は、男塾での教育を経て改心。現在は名字を綾小路にあらため、コンピュータ会社の社長としてIT業界の最前線に立っている。時代の寵児として成功を収めた彼の姿は、男塾の教育がいかに人間を更生させるかを体現しているといえるだろう。

 米海軍兵学校からの留学生だったJは、順当にキャリアを重ね、米国第7艦隊司令官という軍人として最高峰の地位に就いた。江田島塾長の危機には「親の喧嘩には全力で味方する」と全軍を引き連れて駆けつけるなど、その友情の厚さとスケールの大きさは塾生時代を遥かに凌駕している。

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