NHK朝ドラでお茶の間を魅了…その後民放ドラマに出演したイケメン俳優たちが「視聴者の心をつかんだ」ワケの画像
青木柚  写真/ふたまん+編集部

 近年のテレビドラマを観ていて「この俳優さん、朝ドラにも出てたよね?」と気づくことが増えてきた。それもそのはず、最近のNHK連続テレビ小説は若手俳優にとって登竜門ともいえる存在となっており、話題の俳優たちが次々と名を連ねているのだ。

 朝ドラで全国的に顔を知られるようになると、その後は民放の連続ドラマにも引っ張りだこ。なかには、主演クラスへと駆け上がる俳優も少なくない。そこで今回は、朝ドラ出演をきっかけに輝きを増し、人気ドラマでも存在感を放った俳優3人をピックアップしてみようと思う。

■朝ドラの野球少年からモテ男キャラに化けた青木柚

 2025年秋クールに放送され、TBSにおけるTVerでの無料配信再生数の記録を塗り替えた『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。同作で一躍注目を集めたのが、無邪気な笑顔で誰にでも自然と距離を縮めてしまうモテ男・ミナトを演じた青木柚さんだ。

 ミナトは、ヒロインの鮎美(夏帆さん)がフラっと立ち寄った酒店で働く人懐っこい笑顔が特徴の若者。鮎美とミナトは交際をするようになるが、実は彼は“大量消費型恋愛”と評される恋愛観の持ち主で、行きつけのバーには元カノがわんさか。爽やかで親しみやすく誰にでも優しい反面、本心がどこか掴みきれない人物であり、その不思議なキャラを青木さんが絶妙なバランスで演じた。

 女性視聴者からは嫌われそうな恋愛観のキャラではあったが、持ち前の柔らかな人柄が滲み出ており、単なる遊び人ではなく心の奥に相手への思いやりを秘めた人物として捉えた視聴者も多かったのではないだろうか。SNSでは「惹かれてしまう鮎美の気持ちもわかる」といった共感の声も目立った。

 そんなミナト役で恋愛慣れした若者の印象を残した青木さんだが、その一方で2021年度後期に放送されたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、坊主頭の真面目な少年・大月桃太郎というミナトとは対照的な役柄に挑んでいる。

 桃太郎は、ヒロイン・大月ひなたの弟であり甲子園を目指す高校球児。そして、10歳年上の小夜子を子供の頃からひたむきに想う一途な少年だ。だが作中では、小夜子の結婚が決まり「はよ大きくなりたかった、小夜ちゃんのために」と切ない失恋を経験する場面も……。 

 女性たちを惹きつけて恋を乗り換えていくミナトとは恋愛観も立ち位置もまったく異なる役どころだが、そのギャップこそが青木さんの爽やかで柔らかな魅力を際立たせていた。『カムカム』と『じゃああんたが』の両方を見ていた視聴者から「あの桃太郎が大人になってる!」と、4年間での成長に歓喜の声があがっていたのも納得である。

 作品は違えど、この振れ幅は青木さんの役者としての表現力の高さをあらためて印象づけたと言えるだろう。

■松本怜生『おむすび』の先輩役から、フジドラマでミステリアスなキーパーソンに

 同じく2025年秋クールでは、2024年後期の『おむすび』で朝ドラデビューを飾った松本怜生さんが、フジテレビ系ドラマ『新東京水上警察』で三上慎吾役を務めた。

 三上は、介護施設で働いていた青年で、事件の重要な鍵を握る人物としてクローズアップされていくキャラ。ミステリアスな雰囲気が「三上には何か裏があるのではないか」という疑念を抱かせる一方で、会話や行動からは内に秘めた優しさや誠実さが滲み出るという複雑で繊細な人物である。

 松本さんは、そんな三上の難しい人物像をきめ細かな視線や表情の変化によって丁寧に体現してみせた。視聴者からも「松本さんから目が離せない」という声も多く上がっており、存在感の強さは確実に高かったと言える。

 同作で爪痕を残した松本さんが活動を始めたのは比較的最近のこと。TikTokで若者から人気を集めると、2022年には恋愛リアリティショー『彼とオオカミちゃんには騙されない』に出演。その注目度を追い風に、同年にドラマ『不幸くんはキスするしかない!』で俳優としての一歩を踏み出した。

 そしてその後、前述した『おむすび』で朝ドラデビュー。橋本環奈さん演じる主人公・米田結が憧れを抱く書道部の先輩・風見亮介の役だった。

 松本さんは、ややキザながらも温かく部を見守る風見の個性を引き出すために、アニメ『ハイキュー!!』の頼れる副部将・菅原孝支を参考に役作りを行ったという。優しい笑顔と品のある立ち振る舞いは漫画から飛び出した王子様のようで、女性視聴者からの人気を集めたのも納得だ。

 松本さんは、1月4日からスタートした新大河ドラマ『豊臣兄弟!』で1000人を超える応募者の中から石田三成役に起用されている。初の大河でも、その繊細な表現力で魅了してくれるはずだ。

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