数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■箱だけで4万円!? ファミコンソフトでトップクラスの高額商品
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第29回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回はファミリーコンピュータ用ソフトでトップクラスの高値が付いている『ギミック!』(サン電子)のお話をしましょう。当店では現在、外箱と取扱説明書の付いた完品を26万4000円(税込)で販売しています。外箱のみ、しかも褪色した状態のものでも、4万円(税込)するほどのソフトなんですよ。
高額になっている最たる理由は「数が少ないから」。本作は、すでにスーパーファミコンが登場していて、ファミコンソフトの販売本数が減少していた、1992年に発売されたタイトルなんです。発売当時はもちろん、最近になるまで、あまり知られていなかったゲームだと思います。
私は当時、『ギミック!』の数か月前にサン電子から発売された『へべれけ』というゲームを遊んでいました。特性の違う4人のキャラクターで、地底から雲の上まで広がるマップを探索していくアクションゲームなんですけど、キャラたちがとても気になって購入したんです。デザインからセリフまで、いい意味で理解に苦しむシュールなキャラでした(笑)。いまでもサン電子の看板キャラとして活躍しているようですね。
それからあまり間を置かずに『ギミック!』が出たので、発売日に買いました。難しくてクリアはできませんでしたが、よくできていて、とても好きでした。
そして時は過ぎ……私は中古ゲーム店で自分の好きなゲームを見つけると、そのたびに買ってしまったりする性格で(笑)、この『ギミック!』も3本ほど持っています。最後に買ったのは20年ほど前だったかなぁ。でも、当時はまったく高額ではありませんでしたし、ここまで価格が上がるとも思っていませんでした。
ちなみに、『へべれけ』も『ギミック!』人気につられてか、近年は価格が上昇しましたね。当店では現在、完品を6万6000円(税込)で販売しています。


