■『ライジングサン』日本対オランダ戦の展開は?
『ライジングサン』で描かれた日本対オランダ戦は、序盤から白熱の展開となる。試合早々、クライフォートと翼が激突し、高々と真上に上がったボールに向かって両者同時にジャンプ。しかし、足がしびれた2人より高く跳んだ岬がこれを制し、こぼれ球を葵が拾う。
そこへライカールがスライディングタックルでボールを奪うが、すぐさま岬が奪い返して日向にパス。シュート体制に入ったところに、今度はダビィがスライディングタックルで奪う。ダビィがライカールにロングパスを送り、カウンターが決まったかに見えたが、若林が飛び出しキャッチするという手に汗握る攻防戦が繰り広げられた。
この時、日向のシュートを阻止したダビィは「セリエAユベントスでは通用せず あっという間にセリエCに都落ちしたおめェに おめおめと決められるほど このオランダオリンピック代表チームは弱かねえんだよ」と煽っている。この屈辱をバネに日向が得点を決めるシーンは、試合の大きな見せ場の1つとなった。
この試合はクライフォートが先制点を決めるも、結果は4-1という予想外の大差で日本代表の勝利。このスコアには、過去の対戦成績が関係していると考えられる。
実は本作の中で日本がオランダと対戦するのはこれが5度目。『ワールドユース編』の序章である『ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース』では3戦し、スコアは0-6、0-7、10-1であった(翼が出場したのは3試合目のみで、クライフォートは出場していない)。
ワールドユースでの日本の1-0の勝利を含めると、ここまでの対戦成績は2勝2敗。総得点11-14と得失点差では負けていたが、この勝利で通算成績は3勝2敗、15-15となった。あるいは両者の拮抗した力関係をしめすためのスコア設定だったのではないだろうか。
マドリッド五輪では予選敗退となったオランダだが、ワールドユース編ではアルゼンチン、フランスを撃破するなど、一貫して強豪として描かれている。『キャプテン翼』の世界においては、日本、ブラジル、スペイン、ドイツに次ぐグループという位置づけで、五輪世代に限れば世界5~8位あたりの位置づけとなろうか。
もっとも、日本はマドリッド五輪ではOA枠を使っておらず、フル代表で比較すればオランダが格上ということになるのかもしれない。
現実のW杯でも、『キャプテン翼』のように日本が快勝する展開を期待したいものだ。


