■もはや反則レベルの能力!? ルフィを完封した猛毒の恐怖
インペルダウン編における監獄署長マゼラン(現、副署長)とルフィの対決は、数ある勝負の中でも多くの読者を戦慄させたシーンの一つといえるだろう。あのルフィが圧倒的な実力差を見せつけられ、完全敗北を喫した絶望的な場面が忘れられない。
マゼランの「ドクドクの実」の能力は、まさに反則級の強さを誇る。全身から猛毒を生成し、触れたものすべてを毒で侵すこの能力は、接近戦を主体とするルフィにとって相性は最悪だった。
実際ルフィが放つパンチやキックがマゼランの体に触れた瞬間、体内に毒が侵入してしまう。攻撃すればするほど自分が追い詰められるという絶望的な状況に陥った。
ルフィは毒を食らう覚悟で決死の攻撃を繰り出すが、マゼランのタフな体にはそれも通用せず。最終的にルフィは全身を毒に侵されて意識を失い、レベル5の監獄に投獄されてしまう。
イワンコフらの協力によって奇跡的に一命をとりとめたが、助けがなかったらルフィの冒険はインペルダウンで終わっていた可能性も十分ありえた。
ルフィだけでなく、黒ひげ海賊団まで壊滅寸前まで追い詰めていたマゼラン。当時はジンベエまで逃走を意識していたが、はたして覇気があれば彼の毒の能力を防げるのだろうか……。
■ギア4も一撃KO!「世界最強生物」の名は伊達ではない
ワノ国編における「カイドウvsルフィ」の初対決でも、読者目線で絶望的なシーンが描かれた。
トラファルガー・ローとの海賊同盟に則って、カイドウが支配するワノ国に上陸した麦わらの一味。四皇カイドウが、仲間のいるおでん城跡を破壊したことに怒り心頭のルフィは、カイドウに立ち向かう。
著しい成長を遂げているルフィは、王下七武海のドフラミンゴや、四皇ビッグ・マムの幹部たちを次々と撃破。その実力を見てきた読者なら「今のルフィならいい勝負するはず」と思ったことだろう。しかし、その淡い期待は一瞬で打ち砕かれることになる。
覇気をまとったルフィのギア3による攻撃をまともに食らっても、カイドウはダメージを負った素振りを見せず。ドフラミンゴとの戦いに終止符を打った「ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)」すら、カイドウは受けきる。
そしてギア4の状態になったルフィの攻撃と同時にカイドウが放った「雷鳴八卦」が直撃すると、たったの一撃でルフィを戦闘不能状態に陥らせた。
当時のルフィは七武海を討ち、未来視を可能とする四皇の最高幹部カタクリとの決戦において、見聞色の覇気によって未来を見られる領域にまで至っていた。CP-0による不意打ちの隙を突かれるかたちになったものの、カイドウの規格外の強さがあらためて示されたのである。
カイドウの「雷鳴八卦」をまともにくらったルフィは白目をむき、倒れたまま微動だにせず。モモの助やローはルフィの声が聞こえなくなったと指摘するなど、彼の「死」を思わせるシーンだった。
そんな絶望的な状況から、ルフィはギア5への覚醒とともに復活を遂げたが、主人公の最期を感じさせる展開に衝撃を受けた読者は多かったに違いない。
とことん追い込まれた状況からの鮮やかな逆転劇は、『ONE PIECE』という作品の醍醐味といえる。しかし中には、連載を追い続けている読者ですら本気で絶望を感じるほど厳しい状況もあった。
現在、物語は最終章に突入し、四皇にふさわしい実力者となったルフィだが、これまでにあったような絶望的な展開は訪れるとしたら、やはり最終決戦だろうか。そのときは、どのような逆転劇を見せてくれるのか楽しみに待ちたい。


