ルフィがまさかの完全敗北…!? 『ONE PIECE』読者を本気で絶望させた「恐ろしすぎる一撃」の画像
DVD『ONE PIECE アラバスタ・激闘篇 piece.5』(エイベックス・ピクチャーズ) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏による大人気少年漫画『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)。同作では、主人公のルフィ率いる麦わらの一味と、その前に立ちはだかる強敵との壮絶なバトルが大きな見どころとなっている。

 とてつもない悪魔の実の能力を持ち、圧倒的な強さを誇る猛者も存在しており、読者目線でも「この攻撃をどのように切り抜けられるのか」「どうやって倒せるのか」と、絶望を感じたシーンは少なくない。

 時には逆転の目も感じられないほどルフィが完敗を喫したシーンもあり、そのときの恐ろしい状況に悲観した読者もいたことだろう。そこで今回は読者目線で絶望した、これまでにあった壮絶な敗北シーンを振り返ってみたい。

※本記事には作品の内容を含みます。

■王下七武海は格が違う? 勝機が見えない中での「串刺し」

 アラバスタ編における「ルフィvsクロコダイル」戦は、作中でも屈指の絶望感を感じた戦いといえるだろう。特に初戦でルフィの体が串刺しにされたシーンは、四皇や海軍本部と並ぶ「王下七武海」という組織に属する強者の存在をあらためて読者に知らしめた。

 当時のルフィは、東の海からグランドラインに入り、着実に成長を遂げていた。しかし王下七武海のひとりであるサー・クロコダイルとの実力差は歴然で、砂漠という地の利、「スナスナの実」による圧倒的な能力、そして何より海賊としての経験値の差が戦闘の随所に表れていた。

 クロコダイルの左腕に装着された大きなフックは単なる義手ではなく、恐るべき武器である。そのフックがルフィの体を貫き、宙づりになった体から血がしたたる描写は、読者に強烈な衝撃を与えた。

 それまで何度倒されても立ち上がってきたルフィがあまりにも無力で、死すら予感させる悲惨なシルエットに絶望を感じた読者も多いはずだ。

 さらに恐ろしいのは、クロコダイルの冷徹さだ。串刺しになり、すでに瀕死状態だったルフィの体を、彼が作り出した流砂に呑み込ませたのである。

 若き海賊を容赦なく葬ろうとする姿勢は、それまでの敵キャラクターとは一線を画しており、王下七武海としての実力と貫禄、そして冷酷な部分を見せつけた。

 この時点ではルフィがどのようにこの強敵を倒すのか、読者にはまったく予想がつかなかった。また、自然(ロギア)系の「スナスナの実」の、相手に触れただけで水分を奪って干からびさせるという能力も実に恐ろしく思えた。

 ルフィとの再戦時は、水分が弱点であることを見抜いたルフィが対策を施すも、それを逆手にとって干上がらせ、3戦目にしてようやくルフィは自らの血を使って弱点を突いたことでようやく討ち果たした。

 3度にわたる死闘を繰り広げ、主人公を2度も敗北させたのは、クロコダイルのほかには四皇カイドウくらいしかいない。そのことを踏まえると、当時連載を追っていた読者が味わった絶望感が分かるだろう。

■まさに神のごとき所業? 作中屈指の広範囲・高威力攻撃に絶望…

 空島編に登場したエネルも、読者目線で絶望を感じるほど脅威に感じた強敵だ。とくにそれを実感したのが、空島全土を破壊し尽くす超広範囲攻撃「万雷(ママラガン)」の場面。

 「ゴロゴロの実」の能力者であるエネルは、体を雷に変えることができる「雷人間」。自然(ロギア)系の悪魔の実の中でも最強クラスの力を誇っている。作中でロビンも「数ある能力の中でも…確かに…“無敵”と謳われる能力の一つ」と明かしており、最大2億ボルトに達する電撃によって人間を一瞬で炭化させるほどだ。

 そんな規格外の能力者が、おそらく最も恐ろしいかたちで解き放った攻撃が「万雷」である。方舟マクシムに乗り込んだエネルは、船に搭載された雷雲を生成する機能と自身の能力を融合させることで、空島全土に及ぶほどの雷撃を降り注がせた。

 致命的な威力を持つ雷撃が島中を襲う様子は、もはや天変地異レベルであり、エネルが神を自称するのも納得せざるをえないほど。一個人が繰り出す攻撃としては、現在においても最強レベルに思える。

 この攻撃をエネルは「神の裁き」と表現し、島ごと消し去るつもりで放っている。その冷酷さと、あまりの攻撃規模に絶望した読者も多いかもしれない。

 のちに四皇のビッグマムが、「天満大自在天神」という雷を鬼ヶ島全土に降り注がせたが、空島編を知る者はエネルの「万雷」を思い浮かべたはず。四皇の広範囲攻撃に匹敵するレベルの技が、物語の序盤に披露されたと考えたら、当時のエネルの恐ろしさが伝わるだろうか。

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