■【第2位】陵南戦:全国切符を掴んだ! ラストの「リバウンド&ダンク」
第2位は、インターハイ出場をかけた運命の陵南高校戦。第184話「勝敗」で描かれた、ラストに見せた値千金のオフェンスリバウンドだ。
スコアは68ー66で湘北がわずかにリードしていた。主将・赤木が陵南主将・魚住純の一瞬の隙を突き、ゴール下へ潜り込んでジャンプシュートを放つ。しかし、これは福田吉兆の好守に阻まれ、ボールは無情にもリングに弾かれた。福田の顔には“守り切った”という笑みがこぼれ、逆転の望みをつないだプレイに陵南ベンチも沸く。
しかしその瞬間、弾かれたボールに対し、コート上でただ1人反応していたのが桜木だった。周囲がボールの行方を目で追う中、シュートが外れることを予感して跳んでいた桜木は、誰よりも早く宙に舞いボールをガッチリと掴む。そして、そのままリングへと叩き込む「リバウンド&ダンク」を決め、これが決定打となった。
桜木を「湘北の不安要素」と断じていた陵南の田岡茂一監督も、この瞬間、静かに目をつぶり敗北を受け入れる。湘北に悲願のインターハイ出場をもたらした、このリバウンドを2位としたい。
■【第1位】山王戦:堂本監督を動かした! 常識外れの「3連続ジャンプ」
最強チーム・山王工業高校相手に見せた驚異のリバウンドを、栄えある1位としたい。
後半早々に始まったゾーンプレスにより、一時は20点以上もの大差をつけられた湘北。しかし、その絶望的な状況下で逆転の望みをつないだのが桜木だった。オフェンスリバウンドに開眼した桜木は、リバウンドのスペシャリスト・野辺将広を圧倒してみせる。
中でも第249話「信頼」で披露した、驚異の「3連続ジャンプ」は圧巻だ。野辺、さらには日本最強のセンター・河田雅史を相手に、桜木は1度、2度とボールをチップしてコントロールし、3度目でキャッチ。
3度のジャンプを駆使して、ついにボールを確保してみせたのである。この人間離れした跳躍には会場中が驚愕し、安西先生も思わず「ぶるっ」と身震いしたほどだ。
このリバウンド効果は絶大だった。逆転には三井の3Pが必要不可欠だったが、「桜木がリバウンドを取ってくれる」という絶対的な安心感が、三井に思い切りの良さを与え、シュート成功率を飛躍的に高めていく。
このアウトサイドシュートが決まれば、ディフェンスの意識が外に向き、当然インサイドが手薄になる。湘北にこの好循環を生み出したのは、紛れもなく桜木のリバウンドだった。
この状況を受け、ついに山王の堂本五郎監督は、チームの要である河田を桜木のマークにつける決断を下す。あの王者・山王工業が、桜木を「最大の脅威」として認めた瞬間であり、このリバウンドは文句なしの第1位といえるだろう。
こうして振り返ると、桜木のリバウンドは単なる身体能力任せのプレイではないことがよく分かる。スクリーンアウトという基本技術、相手の心理を読む洞察力、そして何より「この1本を絶対に取る」という執念。それらが融合し、経験者たちの常識を打ち破ってきたのだ。
赤木から教わった「リバウンドを制する者は試合を制す」という言葉。それを誰よりも深く体現し、チームの窮地を幾度となく救ってきた桜木のリバウンドは、連載終了から長い時を経た今もなお、ファンの胸を熱くさせてやまない。


