■カレッジの教授も認めたプログラミングの天才
テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』の主人公キラ・ヤマトは、遺伝子を操作されて生まれた「コーディネイター」であり、その中でもキラは「最高のコーディネイター」と称されている。
生まれ持った才能は操縦技能だけにとどまらず、卓越した身体能力や高い知能にまで及ぶ。そんなキラの人間離れした能力はMS初搭乗のシーンから発揮された。
ザフト軍の襲撃にあい、地球連合軍の女性士官マリュー・ラミアスとともにストライクガンダムのコクピットに避難したキラ。その機体に搭載されたOSをひと目見たキラは「むちゃくちゃだ! こんなOSでこれだけの機体を動かそうだなんて」と機体の不備を指摘すると、その場でOSプログラムをいじり始める。そして襲いかかる敵機をいなしながら、OSの書き換えを完了させて窮地を脱したのである。
また劇中では、そんなキラのプログラミング能力をカレッジのカトウ教授が見抜き、課題漬けにされる様子が見られる。カトウ教授は遺伝子を操作せずに生まれた「ナチュラル」用モビルスーツのOS開発者でもあり、意図せずキラはその開発に手を貸していたことになる。
そのナチュラル用OSは、のちにキラ自身の手によって完成することとなる。さらに永世中立を掲げる「オーブ連合首長国」からナチュラル用OSの開発を依頼されたキラは、わずか3日間でそのOSを完成させ、それを搭載したモビルスーツは見違える動きを見せた。
曽我篤士氏によるコミック『機動戦士ガンダムSEED ECLIPSE』(角川コミックス・エース)には、キラが開発したOSの影響はすさまじく、一時は武力侵攻によって崩壊したオーブに莫大な特許料をもたらし、オーブの復興に大きく貢献したことが描かれている。
キラの開発したナチュラル用OSは世界中に普及していることが証明され、最高のコーディネーターの名に恥じない才能を示したといえるだろう。
今回はガンダムシリーズの主人公たちの中でも、とくに操縦能力以外の才能が目を引いた人物を取り上げてみた。もちろん、このほかにもウッソのサバイバル能力、ドモンの格闘戦能力、ヒイロの人間離れした身体能力など、桁外れの能力や特別な技能を持った主人公はまだまだいる。
ガンダム好きの皆さんが、視聴時に驚いたガンダム主人公の特殊技能や特別な才能は何だっただろうか。


