■00年代に人気を博したハチャメチャな野球漫画『ミスフル』
最後は2001年から2006年まで連載されていた鈴木信也氏による『Mr.FULLSWING』。 『ミスフル』の愛称で今も多くの読者から愛されている同作は、まじめな野球漫画かと思いきやギャグシーンのオンパレード。特に作品の序盤から中盤にかけては野球よりもギャグ要素が大半を占めていたが、物語終盤ではしっかり野球が主体となっている。
十二支高校野球部の活動の様子が描かれ、十二支をモチーフにした主要キャラたちは見た目も性格も超個性的でアニメ映えしそう。
実は『ジャンプ』作品ではコミックス20巻を超える漫画でアニメ化されていない作品は限りなく少ないが、『ミスフル』は全24巻である。あれだけの人気を誇りながらアニメ化されていない理由は、作中で繰り広げられるパロディネタの多さが理由なのかもしれない。
とはいえ連載当時から女子人気が高く、いまだにグッズが発売され続ける『ミスフル』はアニメになったら大きな話題になること間違いなし。作者である鈴木氏のSNSでは、今も新グッズ発売のタイミングなど、ことあるごとに『ミスフル』キャラの漫画が披露されている。
こうして振り返ってみると、どの作品もアニメ化されていないのが不思議な人気漫画ばかり。しかし、完結から15年も経ってからアニメ化が決定した『PSYREN -サイレン-』のようなケースもあるので、いつか突然アニメ化が発表されて、ファンを驚かせる日がくるのを願ってやまない。


