■クリリンと18号を親に持つマーロン
サイヤ人の血を引く戦士に代表されるように、『ドラゴンボール』の世界では意外と血筋は強さを左右する大事な要素だと思われる。
その意味でいえば、地球を代表する強者同士のあいだに生まれた子どもがいた。それがクリリンと人造人間18号の娘であるマーロンだ。
作中でマーロンが直接戦うシーンはなく、一貫して非戦闘員キャラとして描かれたため、どのくらいの強さがあったのかは不明。だが両親の強さから考えると、相当な潜在能力を秘めていても不思議はない。
そんなマーロンの強さをはかるヒントとなる描写があったのが、TVアニメ『ドラゴンボール超』の「宇宙サバイバル編」だ。第94話で幼いマーロンは、人造人間17号の自然保護官の代行を任されたトランクスと悟天に同行を志願する。自然保護官の仕事は、密猟者からモンスターや恐竜を守ることである。
心配するクリリンに対し、18号は「大丈夫、マーロンだってあんたが思ってるよりずっとタフだ」と太鼓判。この言葉から母である18号は、娘のマーロンがモンスターや恐竜、密猟者相手に後れをとることは一切考えていないように見えた。
幼少期の悟空は野獣が暮らす山奥で一人たくましく生活をしていたが、もしマーロンに恐竜や密猟者相手でも心配いらないほどの強さがあるのだとしたら、子どもの頃の悟空に匹敵するくらいの実力を秘めていたとしても不思議はないだろう。
『ドラゴンボール超』で描かれた力の大会では、出番が少なくなっていた亀仙人や17号も戦いに参加。彼らの強さを再認識させてくれた活躍ぶりに、胸を熱くさせられた。それを考えると今後のシリーズで、ヤジロベーや大人になったウパ、マーロンたちが奮闘するようなエピソードが観られる日がやってくるのかもしれない。


