再登場の可能性は? 『ONE PIECE』今後の動向が気になる「かつての強敵たち」神・エネルにモリア、ドフラミンゴも…の画像
ONE PIECE Log Collection “GOD” [DVD](エイベックス・ピクチャーズ)(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏による海洋冒険ロマン漫画『ONE PIECE』(集英社)。本作には海賊や海兵、世界政府所属のエージェントなど数多くのキャラクターが登場する。

 現在進行形で登場しているキャラの活躍はもちろんだが、かつて主人公のモンキー・D・ルフィたちが敵対したキャラたちも思わぬかたちで再登場を果たすこともある。

 CP9のロブ・ルッチのように、扉絵連載でその後の展開が描かれた人物もおり、その後本編にも登場した。また、そういった情報がないキャラでも、今後重要な局面で再登場するのではないかと期待されている強敵は少なくない。

 そこで今回は、かつて麦わらの一味と敵対した強敵の中から、特に再登場が期待される人物を取り上げ、彼らが今後どのように物語にかかわってきそうかを考えてみたい。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■再登場期待枠の筆頭!? 月に行った彼の出番は? 神・エネル

 「空島編」で圧倒的な力を見せつけた神・エネルは、ファンのあいだで再登場が期待されているキャラクターの1人だ。

 彼は自然(ロギア)系悪魔の実「ゴロゴロの実」の能力者で雷を自在に操り、見聞色の覇気の別称である「心綱(マントラ)」と能力を掛け合わせることで、広範囲の状況を把握することが可能。その戦闘力は、当時の麦わらの一味にとってまさに脅威そのものだった。

 自らを「神」と称し、空島スカイピアを恐怖で支配していたエネル。数ある悪魔の実の中でも最強クラスと称される能力を武器に、敵対者を容赦なく葬り去った。最大2億ボルトの雷撃「雷迎」は島1つを消滅させるほどの破壊力を誇り、作中でも屈指の大技として描かれている。

 しかし、唯一の天敵ともいえるゴム人間・ルフィとの相性の悪さが命取りとなった。電気を通さないゴム体質によってエネルの雷撃能力はルフィにほぼ無効化され、最終的には敗北を喫することになる。

 ルフィに敗れた後、エネルは扉絵連載「エネルのスペース大作戦」において、自身の故郷と信じる月へと旅立った様子が描かれた。そこで古代都市の遺跡や機械人形、空島の歴史とも深くかかわる壁画を発見。この壁画には古代兵器らしきものまで描かれており、月の古代都市ビルカの存在も含め、本編の謎につながる重要な伏線だと考察するファンも少なくない。

 物語が最終章に突入した現在、古代兵器や「空白の100年」といった世界の核心に迫るストーリー展開において、月の秘密を知るエネルの再登場は極めて重要視されている。加えて、ルフィが単なるゴム人間ではなく、「ヒトヒトの実 幻獣種 モデルニカ」を覚醒させた今、自称“神”であるエネルが、本物の“太陽の神”ニカと対峙した際、どのような反応を見せるのかも興味深い。

 圧倒的な戦闘力と月で得た知識を携えて再登場を果たすとしたら、物語にどんな影響を与えるのだろうか。多くの『ONE PIECE』ファンが、その時を待ち望んでいる。

■四皇の本拠地に単身乗り込む度胸! 解放されたその後は? ゲッコー・モリア

 元王下七武海の1人であるゲッコー・モリアも、本編への再登場が有力視されるキャラクターだ。「スリラーバーク編」で麦わらの一味に立ちはだかった彼は、敗北した後もその存在感を失っていない。

 超人(パラミシア)系悪魔の実「カゲカゲの実」の能力者として、他者の影を奪い、ゾンビ兵を操って恐れられたモリア。しかし、マリンフォード頂上戦争後、世界政府の意向を受けたドンキホーテ・ドフラミンゴによって抹殺されかける事態に陥る。その窮地を救ったのは、忠実な部下・アブサロムで、彼の持つ「スケスケの実」の能力で辛くも命を拾っている。

 モリアに関する物語が再び動いたのは、“2年後”の出来事だ。アブサロムが、四皇の“黒ひげ”ことマーシャル・D・ティーチによって殺害され、透明人間になる能力を持つ「スケスケの実」を奪われてしまったのだ。その能力は、黒ひげ海賊団の幹部である、雨のシリュウの手に渡っている。

 仲間を殺されたモリアは、単身で四皇の本拠地である海賊島“ハチノス”へと乗り込んだ。そこで黒ひげから仲間になるよう勧誘されるも、これを拒否して交戦。しかし圧倒的な戦力差の前に敗北を喫し、殺害こそ免れたものの、牢屋に幽閉されてしまった。

 その後、モリアを慕うペローナがハチノスに潜入し、救出作戦を決行。途中で同じく捕らえられていた海軍のコビーと遭遇したペローナは、“助けるから奥の牢屋のモリア様を解放しろ”と、交渉を持ちかける。

 結果的にコビーが無事に脱出していることから、モリアもペローナによって救出され、島からの脱出に成功したものと推察される。

 現在のモリアの行方は不明だが、今後の展開において重要な役割を果たす可能性は高い。しかも、1158話の扉絵には「正義の海賊ここに眠る」というタイトルがつけられ、「光月もりあ」の名が記された墓標が描かれている。

 この名前から、ワノ国の君主の「光月家」と「モリア」とのつながりが濃厚になった。ルフィがナワバリとしたワノ国と深いかかわりがありそうなモリア。物語の最終局面で、再びルフィたちの前に姿を現すのではないか……と、期待は高まるばかりである。

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