2026年1月から放送される冬アニメは例年にも増して豪華さを極め、まさに“アニメ史に残る豊作クール”と呼ぶべきラインナップが出そろった。
特に人気作の続編が過去にない密度で集中、放送時期的に受験シーズンと重なることから、SNSでは「なんで受験期にこんなにアニメが強いんですか?」「フリーレンが 推しの子が 呪術が」「受験生に対して冬アニメが敵すぎる」「見たいの多すぎて困る」などといった受験生の悲鳴が飛び交っている。
■注目のバトルアクション作品が続々
まず、注目されるのは『呪術廻戦』第3期 「死滅回游 前編」である。「渋谷事変」に続く本作では、羂索が仕組んだ呪術師同士の殺し合い〈死滅回游〉が本格的に始動し、シリーズ最大級のスケールを誇る物語が描かれる。
ティザーPVでメインに描かれていたのが、虎杖悠仁と乙骨憂太の対峙。本編と『劇場版 呪術廻戦 0』の新旧主人公が刃を交える姿は激アツで、MAPPAによる作画の密度も相まって、視聴後に考察で時間を奪われることが確実だ。
サバイバル・バトルアクションの大作として長く支持されてきた『ゴールデンカムイ』の最終章も、今期の目玉のひとつ。明治末期の北海道・樺太を舞台に繰り広げられてきた金塊争奪戦が、いよいよ終盤に突入する。
杉元佐一とアシリパ(※正式な表記は小さい「リ」)、白石由竹は金塊を追って札幌へ向かい、途中で海賊房太郎と手を組む。一方、鶴見篤四郎中尉率いる第七師団も刺青人皮の収集とアシㇼパ捜索を進め、脱獄囚が起こしたとみられる札幌の連続娼婦殺害事件を追うため部下を派遣。さらに土方一味も同じ脱獄囚を狙って動き出し、三勢力が激しく激突する。金塊をめぐる戦いがどのような結末を迎えるのか、その波乱に満ちた展開から目が離せない。
熱量あるアクションが魅力の『炎炎ノ消防隊 参ノ章』の第2クールも要注目だ。人体発火現象の謎に挑み続けてきた特殊消防隊の物語は、シリーズ後半に入り世界の真相へ深く踏み込む段階に突入している。
森羅日下部(シンラ)たちは「柱」を巡る戦いや“地下”調査を経て世界の秘密に迫り、全特殊消防隊が団結して大災害阻止に挑む。PVでは、迫りくる滅びの中、シンラやアーサー・ボイルたちが最終決戦に挑む様子が描かれている。シンラは世界を救う救世主となれるのか。物語の核心が明かされていくパートだけに、ファンは瞬き厳禁だ。
2023年以来の続編放送となるのが『地獄楽』第2期である。第1期で評価された妖しくも美しい世界観はそのままに、物語は大きな転換点を迎える。仙薬を求め天仙の居城へたどり着いた一行は、島から生還するため死罪人と執行人の垣根を超え協力することに。幕府が差し向けた追加部隊が上陸し、主人公・画眉丸と因縁のある石隠れ衆も参戦。脱出を急ぐ彼らの前に天仙が立ちはだかり、仙薬を巡る“人間vs天仙”の全面戦争へ突入していく。
能力バトルとコメディの絶妙なバランスが魅力の『アンデッドアンラック』の「Winter編」では、“不死”のアンディと“不運”の風子が新たな強敵と激突する。緩急あるストーリー展開やテンポの良い掛け合いが人気で、前シーズンからのファンが待ち望んだ続編だ。今後の焦点の1つとなりそうなのが、突如仲間を裏切ったビリーの真意。ジュイスの剣とビリーの否定能力が激しくぶつかり合う中、ビリーの真の目的が問われていく。


