■事実であれば、ぶっちぎりの運用歴を誇る元・主役機
テレビアニメ『機動戦士ガンダムZZ』の主役機であるZZガンダムは、最終決戦でコア・ベースを喪失。OVA『GUNDAM EVOLVE…/10』によれば、『ZZ』の最終話でジュドー・アーシタとともに木星へと旅立ち、「ジムIII」のパーツを用いて補修した「ZZ-GR」という形態で運用された。
そして『EVOLVE…/10』の中で、ジュドーの妹リィナからの贈り物としてコア・ベースが届けられ、これで本来のZZガンダムの姿を取り戻したことが明かされている。
だが、木星に行ったジュドーとZZガンダムの顛末はこれで終わりではない。
長谷川裕一氏によるコミック『機動戦士クロスボーン・ガンダム』『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』(ともに角川コミックス・エース)に、ジュドーと同一人物だと思われている「グレイ・ストーク」という人物が登場。
グレイは「木星じいさん」のあだ名で呼ばれ、木星と地球を往復している木星船団のリーダー的存在だ。「ガンプ」というMSに乗っているが、旧式の大型MSに修理を繰り返しているため、原型が分からなくなっている。
しかし、同機は「ハイ・メガ・キャノン」を装備していたようで、頭部外装を外した際のフェイスデザインは、かつてのジュドーの愛機ZZガンダムに酷似。その機体のことをグレイは「60年間つきあってくれた兄弟」と呼んでいた。
もしもグレイの正体がジュドーで、ガンプがZZガンダムだとすれば、60年間も運用され続けた超長寿命MSということになる。
アニメの最終回以降、どうなってしまったのか分からない機体も多い中、スピンオフや外伝作品などで、改修されて愛用されている場面が描かれるとうれしくなってしまう。
ガンダム好きの皆さんにとって「その後」が気になる機体といえば、何が思い浮かぶだろうか。


