歴代『FF』シリーズで遭遇した「初見殺しモンスター」たちの脅威 ガルキマセラにデスゲイズ、ダンタリアンも…その強さは想定外!?の画像
『FF1&2』『FF3』『FF4』『FF5』『FF6』『FF7』『FF7リメイク』(編集部撮影)

 RPGにつきものの存在といえばモンスターだ。主人公たちの冒険の旅に緊張感を与える手強い相手というだけでなく、倒すことでレベルアップの糧となり、さまざまなアイテムをもたらすなど、多彩な役割を果たしてくれる。

 そういった役割なので、いわゆる雑魚キャラはそれほど強くないことが多い。だが、中には主人公たちを本気で殺しにかかってくる強力なモンスターもいる。

 もちろん歯ごたえのある敵はゲームのスパイスとなるが、特にスクウェア・エニックスの人気RPG『ファイナルファンタジー(FF)』シリーズには、初見殺しの敵キャラが結構多い印象。時には「ちょっとやりすぎだろ!」と叫びたくなることもある。

 今回は当時多くのゲーマーたちにトラウマを植えつけた、FFシリーズの「初見殺しモンスター」たちを紹介していきたい。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

■弱点はあるが異常に強い!『FF5』のガルキマセラ

 まずは『FF5』(1992年)からガルキマセラを紹介したい。おそらくシリーズで初めて、本気で主人公たちを殺しにきていると感じた敵モンスターだ。

 ガルキマセラはゲームの序盤、ウォルス城の地下に出現する。小悪魔のような見た目であまり強そうには見えないが、この時点だとほぼ間違いなく瞬殺されるほどの攻撃力を誇る。加えて、基本的にバックアタックで先制攻撃を仕掛けてくるので、出会ったらほぼ一撃死である。これを防ぐには、誰かをシーフにして「けいかい」のアビリティでバックアタックを無効化するしかない。

 だがこちらが先制攻撃できたとしても、高い防御力のために物理ダメージは通らず、ならば魔法攻撃と思ってもすべての属性攻撃を吸収するため、回復させるだけになってしまう鬼畜ぶりだ。

 唯一の弱点といえば、レベルが20なので、レベルが5の倍数の敵を即死させる「レベル5デス」が有効という点だが、初めてウォルスを訪れた際にはまだ使えない。
 そのため、多くのプレイヤーがウォルス城の地下に屍を積み重ねていったことだろう。

■予期しない状態で突然出現…『FF6』のデスゲイズ

 続いて、『FF6』(1994年)からデスゲイズを紹介しよう。

 デスゲイズはストーリーの終盤、世界が崩壊してから登場するモンスターで、雑魚キャラではなくボスキャラである。

 こいつの恐ろしいところは、飛空艇で移動中に突然エンカウントして戦闘になるという点だ。しかも戦闘開始直後に「レベル5デス」を放ってくるので、レベルによっては即全滅となりうる。

 それまでのFFシリーズでは飛空艇で移動中は敵が出現せず、『ドラクエ』シリーズでも気球など空を飛ぶ乗り物での移動中に敵が出現することはなかった。そのため、このきわめて異例の敵の存在に、当時多くのプレイヤーが驚かされた。

 また『FF6』では、メンバーに加えていない仲間の装備を外し、主力メンバーに最強装備をすることも多かった。

 控えメンバーとの交代は飛空艇で行うので、交代直後は何も装備していない状態となる。そのまま飛空艇で移動してしまうと、無装備状態でデスゲイズに遭遇することもあり、ボコボコにやられた人もいるのではないだろうか。

 まさか飛空艇での移動中にボスが出現するとは思わず、直前にセーブしていなかったために泣く泣くやり直したプレイヤーも多かったはずだ。この罠を仕組んだスタッフがほくそ笑む姿が目に浮かぶようである。

  1. 1
  2. 2