ガンプラ界の謎…歴代『ガンダム』知名度抜群でも「なぜかプラモ化されない」機体たち  ゴトラタンにボルトガンダム、クィン・マンサも…の画像
DVD『機動戦士Vガンダム 12』(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ

 昭和の時代から長く愛されているテレビアニメ『機動戦士ガンダム』シリーズ。その人気を支える大きな要因として、ガンダムのプラモデル「ガンプラ」の存在があることは周知の事実だろう。いまだに毎月のように新作が発売され、キットによっては入手困難な状態になるほどの人気を誇っている。

 その商品展開は多岐にわたり、初心者用のグレードから上級者向けのキットまでさまざま。人気機体はさることながら、中にはガンダムマニアが驚くほどマイナーな機体までキット化されることもある。

 そんな中、「どうしてこの機体がキット化されないのだろう」とガンダムファンが疑問に思う機体も存在する。そこで今回は知名度のある機体ながら、なぜかガンプラが発売されない不思議な機体たちについて紹介したい。

■「マンダラガンダム」までキット化されたのになぜ!?

 テレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』(1994年放送)には主役機である「シャイニングガンダム」や「ゴッドガンダム」の他に、ライバルでありながら「シャッフル同盟」と呼ばれる絆で結ばれた4体の準主役級のガンダムが存在する。

 これらの機体はテレビアニメ放送当時にガンプラ化され、とくにシャイニングガンダムやゴッドガンダムなどは何度もリメイクされている。

 2024年は『Gガンダム』のアニメ放送30周年にあたり、シャッフル同盟の機体である「ガンダムローズ」「ガンダムマックスター」「ドラゴンガンダム」も現代の技術でリメイクされ、残すは「ボルトガンダム」のみとなっていた。

 そして2025年8月、ついに『Gガンダム』の新作ガンプラ発売情報が発表され、まさかの「マンダラガンダム」がキット化されることが判明。意外すぎる機体の立体化でファンを驚かせた。

 マンダラガンダムは下半身が巨大な釣り鐘になっている異様な見た目。いかにもキワモノといったビジュアルだが、その個性的な造形からかファンの注目を集め、一次出荷分は即時完売となった。

 しかし、そんなマンダラガンダムまでガンプラになったのに、シャッフル同盟のボルトガンダムが新キット化されない理由は不明。現代版のキットになったシャッフル同盟をそろえて並べたいと考えるファンは多いことだろう。

 ちなみに他のシャッフル同盟の機体には必殺技の再現パーツが付属している。まさかボルトガンダムの武装である鎖つきの鉄球「グラビトン・ハンマー」や、必殺技である「ガイアクラッシャー」の再現パーツの開発が難航しているのだろうか……。

■いまだキット化されないなんて「おかしいですよ!」

 テレビアニメ『機動戦士Vガンダム』(1993年放送)のガンプラは、放送当時に発売されて以降、主役機である「Vガンダム」および「V2ガンダム」以外の機体はほとんどリメイクされていないのが現状である。

 さらには放送当時もすべての機体がガンプラになったわけではなく、敵サイドの「ザンスカール帝国」の機体だと、最強クラスの「ザンネック」「ゲンガオゾ」「リグ・コンティオ」「ゴトラタン」などはキット化されていない。

 とくにゴトラタンは劇中でラスボスを務め、主人公「ウッソ・エヴィン」とは因縁の関係だった「カテジナ・ルース」が乗った最後の機体。それだけにV2ガンダムとセットで飾りたいと思うファンも多いはずだ。

 2020年には、ザンスカール帝国の機体としては初めて「シャッコー」が最近のキットとしてリメイクされたが、それ以降は音沙汰なし。個人的にはゴトラタンのガンプラ化の発表を待ち続けている。

  1. 1
  2. 2
  3. 3