年を重ねた姿に読者も感激!『美少女戦士セーラームーン』ちびうさに『クレヨンしんちゃん』野原ひまわり…成長後が美人すぎるキャラの画像
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 10月27日に放送されたテレビアニメ『ONE PIECE』第1147話にて、シロップ村のお嬢様・カヤの大人になった姿が描かれ話題を集めた。カヤの初登場は2003年放送の第17話のことだった。

 原作ではコミックスの扉絵連載「世界の甲板から」で大人になった彼女が描かれていたが、アニメでの登場は実に25年ぶり。美しく成長した姿に、視聴者からは「久しぶりの登場嬉しい!」「大人になっててびっくりした」といった声が続出した。

 カヤのようにアニメや実写化作品では、これまでにも突如大人になった姿が描かれ視聴者を驚かせたキャラクターがいる。今回は、美女に成長したキャラクターを振り返ってみたい。

■手塚治虫作品にも!グラマラスな姿になった女の子たち

 日本を代表する漫画家・手塚治虫さんの漫画に登場する女の子は、みな純真無垢な子どもっぽさに溢れているが、その中に意外な形で美しい大人へと成長するキャラがおり、アニメでも魅力的に描かれた。

 印象的なのが、1971年から放送されていた『ふしぎなメルモ』の主人公・メルモちゃんだ。手塚プロダクションが初めて手掛けたアニメである同作は、メルモちゃんが死んだ母から貰った不思議なミラクルキャンディーを使って変身し、さまざまな問題を乗り越えながら女性の性や命について学んでいく物語である。

 キャンディーは青色と赤色の2種類。青色を食べると10歳分成長、赤色を食べると10歳分若返る作用があり、メルモちゃんの大人になった姿はこの青色を食べたときに現れる。

 9歳から19歳へと成長したメルモちゃんは、身長が伸びてモデルのようにメリハリのある体型へと変化する。胸も大きく膨らんで顔つきは色っぽくなり、子ども姿とのギャップが強烈だ。第1話での初変身シーンからその過激な大人化が際立つ演出がなされており、当時の子どもたちは思わずドキドキしてしまったに違いない。

 もう一人、ギャップのある成長を見せてくれたのが、『ブラック・ジャック』のヒロイン・ピノコだ。幼い外見ながら自称18歳の彼女は、漫画の限られた場面で本来の年齢相当へと成長した姿を見せている。

 たとえば白血病に罹ったピノコのためにBJが奔走する30話「ピノコ生きてる」では、ラストにピノコの夢の中で18歳の姿が現れる。見慣れた幼児体型との違いが際立ち、視聴者が思わず二度見してしまうほどだ。

 そして決定的なのが、実質的な最終回とも呼ばれる229話「人生という名のSL」。列車の中でBJの前に現れたピノコは21歳に成長しており、8頭身で女性らしい体つきへと変貌していた。背丈もBJと変わらないほどで、彼が一瞬誰だかわからなくなるほどの劇的な成長ぶりである。

■美女すぎな姿にファン騒然!魔法少女アニメシリーズ

 こうした少女の急成長的な演出は手塚作品に限ったものではない。女児向けアニメでも人気キャラが大人になって登場し、視聴者をドキッとさせてきた。

 最たるキャラは、旧アニメ『美少女戦士セーラームーンR』に登場したちびうさだろう。心の隙間をワイズマンにつけこまれて闇堕ちしたちびうさは、邪黒水晶の力で容姿が変わり、ブラックムーン新幹部ブラック・レディとして覚醒する。

 そのビジュアルが視聴者に与えた衝撃の大きさは言うまでもない。黒とピンクを基調に、シースルーのトップスと脚線美を惜しみなく見せつける深いスリットのドレス。そして色っぽい顔つき。ちびうさの代名詞でもある無邪気さを排除したその姿は、セーラー戦士たちをも凌駕する妖艶さに満ちていた。

 こうした大人化の魅力は、『プリキュア』シリーズでも顕著だ。これまでにも各シリーズ内で大人になった彼女たちの姿が描かれてきたが、2023年には20周年の一環でシリーズ初となる「オトナプリキュア」シリーズが放送された。

『プリキュア5』シリーズの番外編『キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜』では、派遣秘書のくるみ、小学校教師ののぞみ、ジュエリーデザイナーのりんなど、当時のプリキュアたちが社会人として奮闘する姿が描かれる。子ども時代の面影を残す可愛らしさと裏腹に、社会の荒波にもまれる様子も描かれており興味深い。

 一方、2025年にシリーズ初の深夜枠で放送された『魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~』では、前作の7年後を舞台に、大学に通いながら魔法ガールとして活動するみらいや魔法学校の教師になったリコらの姿が描かれる。

 13歳の頃のあどけなさを残しつつも大人の雰囲気をまとい、再び戦いに身を投じる彼女たち。その勇姿は、かつてプリキュアを応援していた視聴者を再び釘付けにした。

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