■アムロが乗っていたらどうなった? νガンダムのフルアーマー形態
劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のMSV企画「CCA-MSV」には、「νガンダムHWS(ヘビーウェポンシステム)」という機体設定がある。伝説のニュータイプ、アムロ・レイが最後に搭乗したMS「νガンダム」に、追加装甲と武装を取りつけた、いわゆるフルアーマー形態だ。
HWSの追加装甲には機動性を落とさないようプロペラントとスラスターが内蔵され、シールドには大口径のメガ粒子砲2門を装備。「フルアーマー」の本来の意味である「FSWS」のコンセプトを体現したかのような機体だが、なぜか名称はヘビーウェポンシステムである。
ガンプラ「HGUC νガンダムHWS」の取扱説明書によれば、胸部装甲へのIフィールド装備や、本体のフルサイコフレーム化まで検討されたようだが、シャアの反乱が早期決着したために計画自体が立ち消えになったと書かれていた。
書籍『マスターアーカイブ モビルスーツ RX-93 νガンダム』(SBクリエイティブ)には、このフルサイコフレームのアイデアは後の「UC計画」に引き継がれ、HWSこそがユニコーンガンダムの始祖とも言えるとされている。
まさに夢のようなνガンダムのフルアーマープランではあるが、もしもこの機体にアムロが搭乗していたら、どのような意見を述べたのか気になるところだ。
今回はガンダムシリーズでもおなじみの強化プラン「フルアーマー」について、印象的なバリエーションを振り返ってみた。一概にフルアーマーといっても、作品ごとに名称や開発経緯が異なり、それぞれが個性的な機体に仕上がっているのも特徴だ。
ガンダム好きの皆さんにとって、もっとも好きなフルアーマー形態といえば、どの機体のものだろうか。


