「強さと美しさが際立つ…」人気女優が実写化作品でまとった「大胆すぎる戦闘服」 松浦亜弥に黒木メイサ、北川景子も…の画像
北川景子  写真/ふたまん+編集部

 漫画が実写化される際、原作ファンが抱くのは、作品の世界観が忠実に再現されることへの期待である。その中でも特に注目が集まるのが、キャラクターのビジュアルだろう。そのキャラクターを象徴する衣装、とりわけ女性キャラクターが身にまとうコスチュームの再現度は、作品の評価を大きく左右すると言っても過言ではない。

 特に、ヒロインが戦闘時に着用する“戦闘服”は独創的で大胆なデザインも多く、これまで注目を集めてきた。

 原作のビジュアルを損なうことなく現実の映像でも違和感なく映え、なおかつ、ヒロインの強さと美しさを際立たせるデザインであることが求められる“戦闘服”。このような難題を乗り越え、露出度の高さや独特なデザインのコスチュームを堂々と着こなした女優たちは、まさに作品の印象を決定づけた存在だ。

 今回は、そんな“大胆戦闘服”を見事に味方につけた3人の女優を振り返ってみよう。

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■“伝説のヒロイン”を現代に蘇らせた『スケバン刑事』松浦亜弥

 2006年公開の映画『スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ』は、和田慎二さんの人気漫画を原作にした、18年ぶりの復活作だ。歴代のトップアイドルが受け継いできた伝説のコードネーム“麻宮サキ”を、4代目として引き継いだのが松浦亜弥さんだった。ヨーヨーを武器に悪と戦う“あやや”の姿は、往年のファンにも強烈なインパクトを残した。

 松浦さん演じるサキの戦闘服は、スケバン刑事のシリーズを象徴するセーラー服を踏襲しつつ、スカート丈を短くした現代風のアレンジが施されている。太ももには代名詞である“桜の代紋入りヨーヨー”を忍ばせ、孤高の戦士としての凛々しさを漂わせていた。

 物語終盤では、赤いネクタイが印象的な黒いコンバットスーツに身を包み、激しいアクションシーンへ突入。同じくハロー!プロジェクトに所属していた石川梨華さん演じる裏切りの公安刑事・秋山レイカとの一騎打ちでは、松浦さんの無骨なつなぎ姿と、石川さんのホットパンツという対照的な衣装が鮮やかなコントラストを生み出している。この2人のヨーヨー対決は、本作屈指の見どころだ。

 当時のインタビューで松浦さんは、敵を次々と倒していくシーンを振り返り「『めっちゃ、気持ちい~!』って感じでした」とコメント。その言葉どおり、スクリーンの中の“麻宮サキ”は、清純派アイドルとしての殻を破った堂々たるヒロインだった。

■セクシーさと強さを兼ね備えた“戦う不二子”『ルパン三世』黒木メイサ

 2014年公開の実写映画『ルパン三世』で黒木メイサさんが挑んだのは、アニメ界屈指のミューズ・峰不二子だ。

 撮影現場を訪れた原作者のモンキー・パンチさんは、黒木さん演じる不二子を含めたルパン一味の姿を目にして「まさに漫画・アニメのルパン三世のキャラクターたちが現実世界に飛び出して来たようだと感動しました」と語っていたという。

 黒木さんは当時のインタビューで「いままでに経験したどの現場よりも“女”でいることを意識した」と冗談めかして語っていたが、その言葉通り、彼女が演じる不二子はセクシーさと強さを見事に両立させていた。

 冒頭、体に密着するブラックレザースーツに身を包み、美術館から古代オリンピックのメダルを奪うと、そのまま戦闘シーンへ突入。スプリンクラーで濡れた髪を振り乱しながら敵をなぎ倒す姿は、まさに実写ならではの迫力だ。さらに真紅のドレスやバスローブ姿での格闘など、衣装ごとに異なる魅力を見せつけ、観客を魅了した。

 黒木さんの演じた不二子は、“大胆な戦闘服”を武器に戦う現代的なアクションヒロインだった。セクシーさと胆力を兼ね備えたその姿は、“戦う不二子”そのもの。実写版『ルパン三世』の最大の見どころのひとつは、間違いなくこの黒木メイサ版・峰不二子だと言えるだろう。

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