【連載】宇内梨沙「ひねもすぬまりぬまりかな」第7回
夜風が冷たく、秋を実感しています。
夏の疲れを感じているのか、体の衣替えの時期なのか、積極的に活動する気が起きず、気ままに過ごしているこの頃。万博閉幕を惜しむ声を横目にソファに横たわっています。
TBSを辞めたのも、生活を大切にしたいという思いがあったからで「自分のために無理をしない」を心がけています。
とはいっても、しゃかりきに働いていた癖が抜けないのか、だんだんと頑張り始めてしまい、「私はなんのために会社を辞めたんだっけ?」と我に返ることもしばしば。
元来、私は非常にゆるく過ごしたいタイプ。友人との予定も月に一度あれば十分で、家で過ごし、たまに自然を感じにお出かけできればそれで幸せ。外部からではなく、自身の内面からエネルギーを得るタイプなので、それが性に合っています。
そんな自分がよく10年もフルタイムでお仕事できたなぁとは思うのですが……。人にはそれぞれのペースがあり、今の私は自分らしく過ごせています。
日が沈むのも早くなり、ちょっと寂しさを感じる季節の変わり目。そんな私に今ピッタリなゲームが「家事withスマホゲーム」な『人狼ジャッジメント』(そらいろ)です。
コロナ禍で友人たちと遊んだリモート人狼をきっかけに、一人でも遊べる人狼ゲームを探して出会ったのがスマホアプリの『人狼ジャッジメント』。以来5年ほどゆるくプレーを続けてきたのですが、ここ最近またハマり気味です。
この『人狼ジャッジメント』はLINEのようなテキストチャット形式で、プレイヤー同士が会話し、人狼を楽しむゲームです。最大20人でのプレイが可能で、使用キャラを選び、テキストのみで進行するので、プレーの心理的ハードルも低いのが魅力。
「テキストだけでどうやるの?」と感じる方もいるかもしれませんが、テキストならではのセオリーがプレイヤーによって育まれ、対面と遜色なく楽しめます。その代わり、あまり発言をしない人は、投票で選ばれてしまいますので、ある程度のテキスト入力速度は求められます(笑)。
スマホで遊べるゲームなので、家事をしながら、お風呂に入りながら、電車の移動中に、寝る前に……など隙間を見つけては遊んでいます。
ちなみに、「家事をしながらだとプレーに支障をきたし、同じ陣営に迷惑をかけるのでは?」という疑問についても大丈夫。
「人狼」や「狩人」といった高度な立ち回りが求められる役職のときは集中します。ただ、「市民(村人)」のときは、夜の時間など特にすることもない待ち時間なので、その時間に家事を進めるのです。(なお、最終盤面で人狼か市民かの2択になった時は、人狼のログを徹底的に読み込み、人狼要素を書き溜めます。)
そう、「人狼」といえば、人狼ゲームをモチーフにしたアドベンチャーゲーム『グノーシア』(プチデポット)のアニメがスタートしましたね!
普通の人狼ゲームは、プレイヤーたちに役職が与えられ、誰が人狼かを見極めて、つる人を選ぶゲームですが、『グノーシア』はそこにシナリオが加えられたもの。
一度限りのゲーム体験にはなりますが、とても面白いです。他にも『レイジングループ』(ケムコ)という同ジャンルのゲームもオススメなので、人狼ゲームがお好きな方はぜひ遊んでみてください。
ロールプレイも好きなので、本当は「マーダーミステリー」もいろんなシナリオで遊んでみたいのですが、いかんせん内向的なので(笑)、やはり『人狼ジャッジメント』が安心ではあります。


