
2000年にプレイステーション用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(エニックス 現:スクウェア・エニックス)。そのリメイクとなる『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』が、来年2026年2月5日に発売される。
『ドラクエ7』といえば、転職システムを駆使しながら、頼れる仲間たちと長い冒険に出るRPGだ。また本作にはバリエーションに富んだ多彩な武器があり、序盤から終盤にかけて装備を買い換えながら成長していく流れはプレイヤーの楽しみのひとつだった。
そして、中には入手タイミングや特殊効果があるおかげで、ゲームの進行を一気に楽にしてしまう武器も存在する。
そこで今回は、手に入れた瞬間から冒険の難易度がガラリと変わり、「バランスブレイカー」な武器を振り返ってみたい。
※本記事には作品の内容を含みます。
■攻防一体の回復剣「きせきのつるぎ」
「きせきのつるぎ」は攻撃力100を誇る強力な片手剣のうえ、与えたダメージの1/4のHPを回復するという特殊効果が光る。
ちいさなメダル65枚で交換可能という条件はあるが、プロビナやルーメン到達あたりで入手できたならば、まさに破格の武器性能である。
本作は特技主体の戦闘システムゆえに回復効果はやや目立ちにくいものの、単純に攻撃力100の武器というだけで強力。これを装備した主人公やアイラたちの「つるぎのまい」は、まさに圧巻の威力を誇る。入手までのハードルは高いが、この武器をいち早く入手できれば、その分だけ冒険の難易度は劇的に変わることだろう。
一方、アイラの初期装備である「ユバールの剣」は、いきなり攻撃力90という圧倒的な性能を誇る。しかも、この剣で攻撃すると一定確率で相手を「1ターン休みにする」追加効果がある点も強みだ。
強力な特技「つるぎのまい」にこの追加効果が乗ることもあるため、大量の敵を相手にしたときでも、一気に優位に立てる可能性を秘めている。さらに主人公やメルビンも装備可能なので、長い期間使い回せる点も大きな利点だ。
アイラ加入と同時に無償で手に入るため、入手の手間がゼロ。聖風の谷という難所に挑む直前にアイラが加入するため、「ここでユバールの剣を使え」という開発陣の意図すら感じるほどの絶妙なタイミングである。
■入手タイミング間違ってない?「水竜の剣」
マール・デ・ドラゴーンのイベントで、国王から主人公へと授けられる伝説の剣「水竜の剣」。攻撃力125という数値は、この時点で入手できる武器の中でも頭ひとつ抜けており、次元の違う威力を誇る。
もともと主人公は素のステータスが高いため、この剣を持たせることで火力は一気に跳ね上がる。冒険を進める中で必ず入手できる武器でありながら、ラスボス戦まで第一線を張れる性能を持つのが本当に大きい。
思わず「武器屋の存在意義とは……」とツッコミたくなるほどの性能で、これを手にした瞬間に冒険のテンポが一段階引き上がる、まさに「ぶっ壊れ武器」と呼ぶのにふさわしい剣である。