歴代『バイオハザード』絶対近づきたくない…「異様すぎる老人」の尋常なき不気味さ  最新作『バイオハザードレクイエム』にも…の画像
PS4ソフト『バイオハザード7 レジデント イービル』(C)CAPCOM CO., LTD. 2017 ALL RIGHTS RESERVED.

 シリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』(カプコン)のセカンドトレーラーが2025年9月に公開され、大きな話題を呼んでいる。映像の中でもひときわ目を引くのが、巨大な老婆と思しき怪物が登場し、不気味な存在感で恐怖を煽るシーンである。

 近年の『バイオ』シリーズでは、不気味な老女や老爺が強烈な敵役として描かれるケースが増えている。今回はそんな「怖すぎる老人キャラ」に焦点をあて、歴代作品から特に印象的だった4人を振り返っていきたい。

※本記事には各作品の核心部分の内容を含みます

■『バイオハザード7』静かに潜む“すべての元凶”だった老婆

 『バイオハザード7 レジデント イービル』に登場した車椅子に座った無力な老婆は、ゲーム中では「ただそこにいる」だけで直接襲いかかってくることはない。しかし、自分で歩くこともままならないはずの老婆が自分の行く先々に現れ、ただ車椅子をゆりかごのように揺らしている……。

 銃を向けようとしてもできず、一体この老婆は何者なのか、今ここで何かが起きるのではないかと想像してしまい、視線を外せないまま部屋をあとにする。そして何も起きなかったことに胸をなでおろしつつも、本当になんだったのかとぬぐい切れぬ恐怖があとを引く。そんなキャラクターだった。 

 物語の最終盤、この老婆こそがすべての元凶である少女・エヴリンだったという衝撃的な真実が明らかになる。その際に彼女が発する悲痛な叫びは、多くのプレイヤーにとって恐怖と同情の入り混じる忘れがたい体験を残すこととなった。

 同じく『バイオハザード7』でプレイヤーを震え上がらせたのが、ベイカー家の母、マーガレットである。見た目は農村の主婦然とした平凡な姿だが、虫を自在に操り、常軌を逸した執念で主人公を追い回す。

 ランタン片手に暗い屋敷を歩き回り、不気味にこちらに呼びかける姿は、まさにホラー映画さながら。血清を求めてカラスの鍵を使おうとした瞬間、「ここには入るなっていったはずだよ」と掴みかかられて絶叫したプレイヤーは多いだろう。

 さらに変異体となると、異常に伸びた手足で天井、壁を這いまわり、体から溢れ出す虫の群れで襲いかかってくる。嫌悪感と恐怖のダブルパンチでプレイヤーにトラウマを植え付けた、恐怖の象徴的存在である。

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